執筆者:貴山 敬
動画教育システムtebikiを提供するTebiki株式会社代表取締役。元食品工場長、ISO9001導入責任者。現場の使いやすさを1番に考えてサービス開発しています。
弊社は動画マニュアルシステム tebiki を提供しており、スマートフォン/タブレットやWi-Fiの職場での普及に伴って、動画を使った現場教育が急速に普及していることを日々実感しています。
社内研修やOJTなどで使う動画マニュアルを作成するときに大事になってくる知識や考え方は、大きく次の3つにわけることができます。
・社内教育マニュアルとしての考え方
・スマホを使った動画撮影のコツや必要なデバイス
・より伝わりやすいマニュアルにするための動画編集ソフトとアプリ
本記事ではこの3つを意識しながら、弊社がtebikiを様々な現場に導入して蓄積してきた動画マニュアル作成に関する様々なノウハウや知識をまとめました。
また、動画マニュアル作成に必要な基礎知識やノウハウを凝縮したガイドブックもございますので、以下の『はじめての動画マニュアル作成ガイド』も併せてご活用ください。
目次
基本的な考え方は文書マニュアルと同じ
ワードやエクセルを使って作る文書マニュアルや作業標準書と比べて、動画マニュアルも基本的な考え方は同じです。タイトルでわかりやすいようにする、使いながら改善する、必要以上に見栄えは気にしないなど、相手に伝わりやすいもの効率的に作っていくことが重要です。
【詳細記事】マニュアル作成方法のまとめ:コツ/目的/手順/進め方など
動画に制作会社品質を求めない
文書で作る業務マニュアルにはそれほど高い水準を求めないのに、動画マニュアルになると制作会社のような品質を目指してしまうことがよくあります。TV番組で見るような動画を作るには相当な編集スキルが必要ですし、通常の社内マニュアルでそこまでのクオリティは必要ありません。
【詳細記事】 動画マニュアルに制作会社品質を求めてしまう
動画にするメリットとデメリット
文書と比較して、動画にはなんといっても「動きをマニュアルにできる」「短い時間で理解できる」「外国人スタッフにも伝わる」という大きなメリットがあります。一方で、「ファイルサイズが大きすぎる」といったデメリットもあるので、長所/短所のどちらがより大きいかの判断が重要になります。
【詳細記事】 動画マニュアルのメリットとデメリットを徹底解説
動画マニュアル作成の基礎
社内研修用や、作業/操作マニュアルとして使う動画を作成するときに、これだけはおさえておきたい基本の知識とコツをまとめました。
スマホ動画撮影のコツ
伝わりやすい動画を撮影する一番のポイントは「ひき」と「より」です。教わる側の目線で、引いて見たい場合と近寄って見たい場合があり、その目線でスマホを持った撮影者が距離をとるだけで、格段に良い動画マニュアルを作成することができます。
【詳細記事】 動画マニュアルの作り方:スマホ撮影の5つのコツ
動画は1分がおすすめ
長すぎる動画は閲覧する側が集中力が続かないので見てくれないですし、文書と違って途中のシーンを編集するのは手間がかかります。見やすく作りやすい動画マニュアルの理想の長さは「1分」です。
【詳細記事】 動画マニュアルの長さは1分がオススメの理由
動画の長さと容量(サイズ)の関係
サイズが大きすぎる動画は何かと使い勝手悪く、クラウドにアップロードするのに時間もかかりますし、動画マニュアル共有ツールによってはファイル容量の上限が小さいことも多いです。
動画の長さと容量の関係を意識しながら撮影しましょう。
【詳細記事】 1本の動画の長さ(分数)と容量(MB)の目安と計算方法
これから動画マニュアルを作成する方向けに「動画マニュアル作成手順や失敗しないコツ」を事例を交えてご紹介しています。動画マニュアル作成の参考にしていただければ幸いです。
【参考記事】失敗しない動画マニュアル作成6つのポイント、作成手順や事例もご紹介
720pと1080pの違い
通常、スマホのビデオ解像度は1080pに設定されています。多くの場合、業務マニュアルとして使うのであれば720pの画質で問題ありません。動画サイズは解像度で大幅に変わるので、普段は720pに設定変更しましょう。
【詳細記事】 スマートフォンで動画撮影:画質設定 720pと1080pの違い
誰がモデル役になるか
人の動作を動画でとる場合、動画マニュアルは作業標準の統一を兼ねていることが多く、誰がモデル役になるのかは大事なポイントになります。
【詳細記事】 動画マニュアルのモデル役を誰がやるか
動画マニュアル作成の基礎をご紹介しましたが、これから動画マニュアルを作成する方向けに「動画マニュアル作成手順や失敗しないコツ」を事例を交えて更に詳しくご紹介しています。動画マニュアル作成の参考にしていただければ幸いです。
【参考記事】失敗しない動画マニュアル作成6つのポイント、作成手順や事例もご紹介
動画マニュアルの事例/サンプル
なかなか表には出てこない、企業の教育現場で実際に運用されている動画マニュアルを解説つきで多数ご紹介しています。
【詳細記事】動画マニュアルの事例・サンプルを多数ご紹介
その他、動画マニュアルを導入された狙いや進め方など、導入企業へのインタビュー記事もご覧ください。
【記事一覧】動画マニュアル導入企業のインタビュー
おすすめ動画編集ソフト(OS別)
文章ならワード、表計算ならエクセルと同じように、動画にもツールが必要です。OS別におすすめの動画編集ソフトをご紹介します。
Windowsの動画編集ソフト
Windows10に標準インストールされている「フォト」アプリには、基本的な動画編集機能がそろっています。尚、多くの機能がある一方で、字幕、モザイクといった機能はありません。
【詳細記事】 Windowsフォトアプリの動画編集機能の使い方まとめ
Androidの動画編集ソフト
スマホの機種によって標準カメラアプリの動画編集機能は違いますが、できることは少ないことが多いです。標準アプリでできない機能は、圧縮、モザイク、明るさ調整など、かんたんに使える無料アプリをインストールしましょう。
【記事一覧】 Androidの動画編集
iPhone/iPadの動画編集ソフト
標準の「写真」アプリで、トリミング/回転/明るさ調整などができます。その他、かんたんに使える無料アプリもたくさんでていますし、より高度な動画編集をやりたい場合は、Apple社が提供しているiMovieがおすすめです。
【詳細記事】 iPhone版iMovieの動画編集機能の使い方まとめ
【詳細記事】 iPad版iMovieの動画編集機能の使い方まとめ
動画編集の機能各種
圧縮
大きすぎるサイズの動画を小さくする方法です。
【詳細記事】 スマホ/タブレットで動画を圧縮して動画サイズ(容量)を小さくする方法
回転
自分では横向きで撮影してるつもりが、スマホが縦向きで認識してしまうことはよくあり、そんなときは動画を回転する必要があります。
【詳細記事】 OS/デバイス別の動画回転方法とおすすめアプリ
明るさ(彩度)
作業マニュアルなどの撮影現場は暗いことがありますが、暗い動画も編集して明るくすることができます。
【詳細記事】 動画の明るさ(彩度)を調整する方法
画面録画ツール
動画マニュアルというと、人やモノを対象にした撮影をイメージしますが、例えば「棚卸結果をExcelに入力する方法」など、パソコンの画面の動きを動画にして手順書として活用されることも多いです。
【詳細記事】パソコン/スマホの画面録画(動画キャプチャ)方法とアプリ
動画の音声をきれいに録音する外部マイクとその設定
現場で音をきれいにひろうためには、スマホに外部マイク(ピンマイクなど)をつける必要があります。また、PCで動画の音声を編集する場合も外部マイクを使った方がクリアーな音声にすることができます。
スマホやマイクの機種によってはうまく認識してくれない場合も多く、一発で認識しないと手こずることになります。ここではおすすめのマイクと設定方法についてまとめました。
【詳細記事】 スマホ撮影で使えるおすすめのピンマイクと接続確認の方法
【詳細記事】 無線マイクとスマートフォンを接続して動画を撮影する方法:iPhoneの事例をご紹介
【詳細記事】 卓上マイクで会議の音声を録音する:おすすめのマイクをご紹介
【詳細記事】 アンドロイドでピンマイクを使うときにおすすめのカメラアプリ Open Cameraの使い方
【詳細記事】 Windowsでマイク認識を確認する方法
両手をあけて動画撮影できる三脚/ハーネス/アクションカメラ
動画マニュアルの悩みは、モデル側と撮影側の2人が必要なこと。1人でやる必要があるときは、いろいろな種類の三脚、ハーネス、アクションカメラなどが役立ちます。
【詳細記事】 スマホを使って一人で動画撮影!オススメの機材をご紹介します
tebikiを使ってクラウド動画マニュアルを作成/共有する
現場向け動画教育システム tebiki は、動画マニュアルを外部に発注せずに、自分でかんたんに作成して、日々更新しながら使い続けることができる、スマホ/タブレット/PC、すべてのデバイスで使えるマニュアルソフトです。自動字幕や自動翻訳、動画シーンの静止とカット、図形挿入、音声上書きなど、現場に必要な豊富な動画編集機能が揃っています。
詳しくはこちらのサービス紹介ページをご覧ください!
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