執筆者:貴山 敬
動画教育システムtebikiを提供するTebiki株式会社代表取締役。元食品工場長、ISO9001導入責任者。現場の使いやすさを1番に考えてサービス開発しています。
弊社が提供する現場向け動画教育システム tebiki を導入する際、「動画マニュアルのモデルを誰がやるのか」ということがしばしば議題に上がります。この記事では、どういう人がモデル役に向いているのか解説します。
※動画マニュアル作成の様々なノウハウを「動画マニュアルの作成方法まとめ」で公開しています。
誰のやり方を正解とするのか
モデル役を誰がやるのか議題になるとき、モデル役をやる人の振る舞いが作業標準(正解)となるので、「誰を撮影するのか」という純粋なモデル役の話ではなく、「誰のやり方を正解とするのか」ということが議論の対象になっていることがあります。
会社の規模が大きくになるにつれて、挨拶/検品/機械組み立て/ヘアカットなど、様々な「やり方」に必ず流派が出てきます。動画にして見える化することで、流派を統一して作業標準を作りたいということが、動画マニュアル作成の目的のひとつでもあります。
この場合、誰のやり方を正解とするのかみんなで最初に議論するのではなく、人材教育の中心となっている1人のトレーナーのやり方を「とりあえず正解とする」方法を弊社ではオススメしています。
正解のやり方を議論だけで決めるのは難しい
目に見えるもの(動画)がない状態で口頭での議論で「正解」を決めようとすると、お互いの主張が何を指しているのかわかりにくいので、議論がかみあわず、話が進みません。
また、往々にして「あなたのやり方は間違っている」という言い方になって、感情的になってしまうこともあります。
「とりあえず正解とする」と早く建設的に進む
誰か一人のやり方を「とりあえず」正解として、動画作成して社内公開することで、議論のたたき台となります。
前述の「あなたのやり方は間違っている」ではなく「この動画のここのやり方は違うのではないか」となり、意見の向き先がヒトではなくモノに向かうので、建設的に議論することができます。何より見える化されたものを議論できるので早いです。
尚、社内公開した動画に反論がでること自体は、社内的に興味を持たれているということなので良いサインです。
インストラクター本人か、教えている新人をモデルとする
普段、新人を教えているインストラクターその人が作業標準そのものなので、インストラクターが動画のモデル役になることが理想です。もしくは、インストラクターが教えている新人は、現場の様々な雑音に乱される前の、まっさらな正解な状態なので、新人がモデル役をやることもオススメです。
巻き込み目的でチームメンバーにお願いする
現場教育の新しい仕組みを導入するプロジェクトを始めた当初は、チームメンバーの多くは「XXさん何かやってるなー」という感じで遠巻きに見ていることが多いですが、モデル役で登場してもらうことで、プロジェクトに積極的に関わってくれるようになります。
高校の文化祭にたとえると、焼きそば屋台を買う側ではなく、焼く側になってもらう感じです。
詳しくはこちらの記事もご参照ください。
モデル役を嫌がる人にお願いする方法
嫌がってるといっても、いろんなパターンがあります。
諦めるのは最後の手段で、あの手この手でがんばってください。
見たことないものを嫌がっているだけ
このパターンが一番多いです。まずは責任者の方が自分がモデルとなった動画を社内公開すると、「あ、こんな風にみんなに見られるんだ」と理解できるので、あっさりOKしてくれます。
一般公開されると勘違いしてる
意外と多いです。「動画」と聞くとTVCMをイメージするので、一般公開されちゃうんじゃないかという漠然とした恐怖を感じています。社内限定公開の教育マニュアルの場合は、「社内教育で使うものだから、見るのは社内だけなので安心してね。YouTubeとは違うよ!」と伝えてください。
最初のメンバーになるのが嫌だ
本当に嫌なわけではなく、目立つのが嫌なだけのパターンです。
時間がたてば協力してくれるようになります。
とにかく絶対嫌だ
強烈に嫌がる人に業務命令でやらせてもうまくいきません。残念ですが諦めましょう。
かんたんに動画マニュアルを作成/共有できるtebiki
「誰か一人のやり方をとりあえず正解とする」方法がうまくいく前提は、動画マニュアルをかんたんに作成できることです。弊社が提供しているクラウド型現場向け動画教育システム tebiki は、現場で使える動画をだれでもかんたんに作成/共有できるようにしたシステムです。ご興味あればぜひこちらのサービス紹介をご覧ください!
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