何で作るべき?動画マニュアル作成ソフト/ツールの選び方
動画マニュアル作成ソフトとは、一般的な動画編集ソフトよりも手間なくマニュアル動画を制作できるツールです。
動画マニュアル作成ソフトの場合、ビジネスシーンの使用に必要な機能が厳選され、シンプルな操作性を実現しているため、わかりやすい動画マニュアルの作成を手助けする存在になります。
本章では動画編集の工程など、動画マニュアルを作る手段であるソフト/ツールの選び方を詳しくご紹介します。主に、以下の4つの視点で動画マニュアル作成ソフト/ツールを選ぶことをオススメします。
- 動画編集未経験者でも簡単に作れるか?
- 必要な機能やサポートが揃っているか?
- 動画の管理もセットで行えるか?
- 費用対効果が伴っているか?
先に結論をお伝えすると「かんたんに動画の編集や管理が無制限にでき、自社の専属サポートが付くソフト」がオススメです。このオススメに該当するソフトが、かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki」です。
動画編集未経験者でも簡単に作れるか?
動画マニュアルをメインで作るのは、基本的にはマニュアル化する業務の理解/知見が深い人を推奨しています。
なぜなら、業務に知見がある人の方が編集時に強調すべき点を動画マニュアルに落とし込めるからです。そのため、動画編集をしたことがない方でも、直感的に操作ができるソフトか事前に確認しましょう。
「社内に動画編集できる人がいるから任せていいのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、作成者が属人化すると業務負荷が特定の人に集中する弊害が生じます。そのため、動画マニュアルは誰でも作れるように未経験者でも操作が簡単なツールを選びましょう。
▼関連記事▼
マニュアルは誰が作るのが正解?新人や派遣に依頼して良いのか
必要な機能やサポートが揃っているか?
動画マニュアル作成や管理を行う上で、自社が取り組みたいことによって必要な機能が変わってくるでしょう。
特に、はじめて動画マニュアルを作る方は、運用支援もサポートしてもらえるような体制があると安心です。自社にとってどんな機能が必要か?それを叶えられるソフト/ツールはどれか?という視点で選びましょう。
参考として、別記事「動画マニュアル作成ソフト14選を比較!無料ツールや事例も解説」でご紹介している、機能面の比較項目を以下に記載します。
- 動画マニュアルのアップロード本数に上限はあるか?
- 数百本近く作成したときの検索性はどうなるか?
- 公開範囲を設定できるか?
- 更新したら、バージョン管理ができるか?
- 動画マニュアルの閲覧状況を可視化できるか?
- オフライン環境下でも閲覧できるか?
- 早送りやスロー再生ができるか?
- 5秒スキップなど見たい作業をピンポイントで見返せるか?
- アフターフォローの回数や期間はどれくらいか?
動画マニュアルの管理もセットで行えるか?
先ほど「作成した動画を一元管理する」でご紹介したように、動画マニュアルは作って終わりではなく、管理体制も整えることで効果的な運用が実現できます。ぜひ、ソフト/ツールの選び方でも管理面の機能に注目しましょう。
特に「動画のアップロード本数の上限」や「管理画面の分かりやすさ」に注目することをオススメします。
費用対効果が伴っているか?
動画マニュアル作成に特化したソフトやツールを導入する場合、金銭的なコストが発生します。単純なツールの費用が高い/低いで判断するのではなく、想定される導入効果と照らし合わせて確認をしましょう。費用対効果をシミュレーションする場合、以下のような要素で洗い出すことをオススメします。
- 新人に対する教育工数:〇時間/月
- 社内問い合わせ対応:〇時間/月
- 紙や文書マニュアルの作成工数:〇時間/月
上記のような業務に割かれている人件費を掛け合わせることで、動画マニュアル作成ツール導入による費用対効果を簡易的にシミュレーションできます。また、上記の時間を価値を生む活動に集中できていた場合の売上も、機会損失コストという形で洗い出すことで、より精緻な費用対効果を洗い出せます。
今回ご紹介した4つの視点にマッチするとご判断いただき、さまざまな業界からお問い合わせや導入をいただいているツールが、私たちが展開する「tebiki」です。次章以降では「tebiki」の機能や活用事例を詳しくご紹介します。
豊富な導入事例が多数!かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki」
私たちは、クラウドでかんたんに動画マニュアルを作成/管理が行える現場教育システム「tebiki」をご提供しています。
tebikiは動画マニュアルの作成/管理だけでなく、いつ誰が何の動画マニュアルを見たか分かる組織レポート機能や、テスト機能を活用した従業員の習熟度チェックまで行える現場教育を改善するクラウドサービスです。
<tebikiで解決できる課題一例>
- 技術伝承が進まない
- 多能工が進まない
- 離職率が高い
- 紙マニュアルの作成が大変
- 外国人スタッフの教育が進まない
- OJTが業務を圧迫している
- 業務品質がバラつく
- 教育の進捗確認/管理ができない など
tebikiの編集画面は、教育に必要な機能を厳選することでPCに慣れていない方/動画編集未経験の方でも動画マニュアルをかんたんに作成ができます。
普段のOJTを動画に撮るだけで、音声は自動で字幕として自動生成されるため、文字/写真ベースの紙マニュアルでは伝えられなかった現場ノウハウを可視化できます。字幕は100を超える国と地域に言語に翻訳が可能なので、外国人教育の手段としても活用が可能です。
tebikiのより具体的な機能やプラン、トライアルについて知りたい方は、以下のバナーをクリックしてサービス資料をご覧ください。次章では、tebikiを使用した動画マニュアル活用事例についてご紹介します。
動画マニュアルの作成や運用を成功させている企業事例
ここからは、動画マニュアルの作成や運用を成功させ業務改善を進めている企業事例を3社ご紹介します。今回ご紹介する事例は、全て現場教育システム「tebiki」を活用しているケースです。
『より多くの動画マニュアル活用事例』を見たいという方には、さまざまな活用成功事例を1冊に凝縮した以下のガイドブックも併せてご覧ください。
>>tebikiを用いた「動画マニュアルによる業務改善事例集」を見てみる
業務手順を動画で標準化!作業ミスによる品質不良を9割削減:児玉化学工業株式会社
児玉化学工業株式会社は、プラスチック材料を活用した住宅設備や自動車向けの設備を製造している会社です。製造現場で動画マニュアルを活用したことで、業務手順が従業員に理解されやすくなり作業ミスによる品質不良が9割削減しています。
▼インタビュー動画:児玉化学工業株式会社▼
動画マニュアル活用前の課題 |
動画マニュアル活用後の効果 |
・紙のマニュアルや手順書では作業内容が伝わらない ・部品ごとに手順書があり数や作成工数が膨大に ・外国人従業員に対する教育内容が伝わらない ・社内ルールが明確になっておらず手順書が形骸化 ・OJTによる教育も人によって内容が異なる |
・作業を視覚的に伝えられ作業ミスが大幅に減る ・紙の手順書と比較し作成工数が1/3に ・tebikiの翻訳機能で母国語で学べるように ・ルールが明確になり教える手間も減る |
児玉化学工業株式会社の具体的な動画マニュアル活用事例を知りたい方は、以下のインタビュー記事を併せてご覧ください。
▼インタビュー記事▼
手順書作成の工数は紙の1/3になったと思います。動画で作るのはかんたんだし、学ぶ側にもわかりやすいですよね。
動画マニュアル作成時間が75%削減!:タマムラデリカ株式会社
タマムラデリカ株式会社は、大手コンビニエンスストアの専門工場として食品の開発製造を行う会社です。教育改善を目的に動画マニュアル活用に取り組む中、tebikiを活用したことで動画マニュアル作成時間が従来の75%まで短縮しています。
▼インタビュー動画:タマムラデリカ株式会社▼
動画マニュアル活用前の課題 |
動画マニュアル活用後の効果 |
・動画編集ソフトは作業が難しく作成が追い付かない ・動画マニュアルを作れる人が3人ほどしかいなかった ・紙マニュアルやOJTでは細かい動きが伝わらない ・マニュアルの多言語化で翻訳工数が大きな負担に ・社内ルールが明確になっておらず手順書が形骸化 ・OJTによる教育も人によって内容が異なる |
・tebiki活用で動画作成が1時間⇒15分に短縮 ・tebiki導入後は20名近くが動画を作れるように ・動画を見れば細かい動きが「わかる」状態に ・tebikiの翻訳精度が高く内容が伝わるように ・新人がOJTなしでも基本操作を取得できるように |
タマムラデリカ株式会社の具体的な動画マニュアル活用事例を知りたい方は、以下のインタビュー記事を併せてご覧ください。
▼インタビュー記事▼
動画マニュアル作成時間が75%削減!教育体制を強化し、お客様に喜ばれる商品を提供したい
従業員の業務品質の標準化と多能工化を実現:東急リゾーツ&ステイ株式会社
東急リゾーツ&ステイ株式会社は、ホテルやゴルフ場、別荘地など全国100を超えるレジャー施設を運営している会社です。動画マニュアルを活用することで、各従業員の業務品質を標準化しつつさまざまなオペレーションを1人がこなせる状態を目指し、働き方改革実現に向けた環境を整えています。
動画マニュアル活用前の課題 |
動画マニュアル活用後の効果 |
・業態や従業員ごとにサービスレベルのバラつきがあった ・施設ごとで作業標準が異なっていた ・働き方改革に向けて1人あたりの労働時間削減が急務 ・業務が人によって属人化していた |
・業態や施設ごとにことなっていたマニュアルを統一化 ・業務のバラつきを解消し業務の標準化や平準化に繋がる ・1人ができる仕事の幅が拡がり業務負荷が低減 |
東急リゾーツ&ステイ株式会社の具体的な動画マニュアル活用事例を知りたい方は、以下のインタビュー記事を併せてご覧ください。
▼インタビュー記事▼
従業員数2,500人超・全国100を超える施設で業務の平準化と多能工化を推進。
ここまで、内製化を前提とした動画マニュアルの活用をご紹介してきました。皆さんの中には『手間がかかるから外注や代行のほうがいいかも?』とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし私たちは、動画マニュアルの作成を映像制作会社に委託することは適さないと考えています。次章ではその理由について詳しくご紹介します。
動画マニュアルは映像制作会社への外注/代行依頼はおすすめできない【予算相場は?】
動画マニュアル制作の外注や代行をおすすめできない理由として、以下の3つが挙げられます。
- 動画化する作業のコツやポイントを作業者以外は正しく伝えられない
- 完成した動画マニュアルが現場で実際に役立つまでには改善が必要
- 作業手順に変更があった際に追加コストが発生する
自前で内製すると手間がかかるデメリットはあるものの、上記のような外注/代行のデメリットと比較すると小さいものといえます。
また、動画マニュアルの内製で取り組むか、外注で取り組むかの比較ポイントの1つがコストです。映像/動画制作会社に外注する際、費用項目は企画/制作/編集の3つに分けられます。
動画マニュアルの場合、合計すると30万円〜50万円を予算相場と見ておくとよいでしょう。これは一般的な動画マニュアル作成ツールの月額と比較しても高い部類といえるため、費用対効果が出しにくいと私たちは考えています。
これらの観点から、自社の業務改善につなげるための動画マニュアル作成には、内製化で改善を重ねていくことが大切で、費用対効果も出しやすくなります。
▼関連記事▼
・動画マニュアルの制作は内製と外注/代行どちらがオススメ?
・動画・映像制作会社の料金相場|費用を抑えるポイントも
【無料/有料ツール別】主な動画マニュアル作成ソフト一覧と比較
先ほどご紹介した動画マニュアル作成ソフト/ツールの選び方を踏まえて、ここからは具体的な作成ソフトの一覧と比較をしていきましょう。
『まずは無料でできる範囲で取り組みたい』という方もいらっしゃると思うので、無料/有料ツール別にご紹介します。
無料で動画マニュアルを作れるソフトやアプリ
無料ソフト/ツールの場合、機能面が限定的/作成者が属人化しやすい/管理~運用面の課題を解消できないことは念頭に置いておきましょう。
今回は動画マニュアル作成で使える、主な無料ソフト/アプリとして以下の4つをご紹介します。
- パワーポイント/Googleスライド
- Zoom
- Windowsフォトアプリ(Microsoftフォト)
- iMovie
パワーポイント/Googleスライド
皆さんも身近でお使いになっているパワーポイントやGoogleスライドを使うと、比較的簡単に動画マニュアルの作成が可能です。プレゼンテーション形式で収録することで、簡易的な動画マニュアルを作成することが可能です。
具体的な作り方は以下の記事でご紹介しています。
▼関連記事▼
・パワーポイントを活用して動画マニュアルを作成する方法と手順【Windows版】
・Googleスライドを活用して動画マニュアルを作成する方法と手順【Windows版】
Zoom
パワーポイントやGoogleスライドを活用し、Zoomで収録をすることで研修動画の整備が可能です。Zoomによる収録方法は以下の記事で詳しく解説しています。
▼関連記事▼
Zoomを活用してパワーポイントのプレゼンを録画する方法
Windowsフォトアプリ(Microsoftフォト)
Windowsフォトアプリを活用することで、撮影した動画を編集することが可能です。(Windows11をお使いの方は「Microsoftフォト」です)基本的な動画のカットやスローモーション、字幕作成など、動画マニュアル作成に必要最低限な機能が揃っています。
Windowsフォトアプリを活用した動画編集方法は、以下のページで具体的に解説しています。
iMovie
iMovieもWindowsフォトアプリ同様に、動画マニュアル作成に必要な機能が揃っているソフトです。iMovieを活用した動画編集方法は、以下のページで解説しています。
代表的な動画マニュアル作成ソフト一覧とおすすめツール
動画マニュアルの作成や管理が行える代表的なツールは以下の10個です。
「かんたんに動画の編集や管理が無制限にでき、自社の専属サポートが付くツール」という点では、tebikiがオススメです。
- tebiki
- VideoStep
- VideoTouch
- ABILI Clip
- Teachme Biz
- COCOMITE
- Dojo
- トースターチーム
- viaPlatz
- shouin+
それぞれのツール概要や運営会社、比較内容は別記事「動画マニュアル作成ソフト14選を比較!無料ツールや事例も解説」をご覧ください。
今回おすすめしている「tebiki」の具体的な機能やプランは、以下の資料で詳しくご紹介しているのでこちらをご覧ください。
動画マニュアルとは?有効な業界は?メリットや種類
最後に、『そもそも動画マニュアルとは?』という方に向けて概要をご紹介します。動画マニュアルとは、業務手順やツールの操作方法といったマニュアルを動画で解説したものです。
「マニュアル動画」とも表記されることがありますが、言葉の意味は同じです。
文字やOJT等の口頭ではイメージしにくい、動きが伴う作業を視覚的に分かりやすく伝えられることが特徴です。そのため業務ノウハウに「動き」が関わる業界や業種での活用がオススメです。
<動画マニュアル活用がオススメの業界>
- 製造業
- 流通業
- 建設業
- 小売業
- サービス業 など
特に製造業は2024年現在、動画マニュアルの活用が進みつつある業界です。
私たちが運営する、製造業に従事する方を中心に会員として抱えるWebメディア「現場改善ラボ」にて、課長職以上の会員の方に行ったアンケートでは、100名の回答者のうち43名が『作成経験がある』と回答しており、少なくない現場で動画マニュアルが活用され始めている様子が伺えます。
動画マニュアルのメリットとデメリット
さまざまな業界や業種で活用され始めている動画マニュアルですが、実際にどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?ここでは 、メリットとデメリットを簡単にご紹介します。
具体的に内容を知りたいという方は、今回取り上げるメリット/デメリットをより深く解説している以下の記事をご覧ください。
▼関連記事▼
動画マニュアルを活用すべき?導入するメリットとデメリットを解説
動画マニュアルの主な5つのメリット
- 文字や写真で表現できない三次元的な動きを伝えられる
- 人や時間といったリソース/コスト削減につながる
- 教育内容のバラつきがなくなる
- 言語の違いで理解度が左右されない
- いつ・どこでも業務内容を確認できる
動画マニュアルの主な5つのデメリット
- 動画編集ソフトを使いこなすのが難しい
- 1人で撮影できないことがある
- 作成者によってマニュアルの質が左右される
- 閲覧状況や内容の習熟度合いを可視化できない
- マニュアル管理に負担がかかる
動画マニュアルの活用にはデメリットもありますが、動画マニュアル作成に特化したツールを活用することで解消することが可能です。
『ツールの選び方を知りたい!』『どんなツールがあるのか知りたい!』という方は、前述の「【無料/有料ツール別】主な動画マニュアル作成ソフト一覧と比較」をご覧ください。
動画マニュアルの種類や活用シーン
「動画マニュアルの主な5つのメリット」でご紹介した通り、動画マニュアルは動きを伝える場合や口頭で説明しにくい場合に効果的です。そのため以下のような種類のマニュアルや場面で活用されています。
- 作業手順を伝える『業務マニュアル』
- 研修やOJTのフォローをする『教育マニュアル』
- コミュニケーション方法を伝える『接客/営業マニュアル』
- ツールの操作方法を伝える『製品マニュアル』
- 製造現場で工程を伝える『作業手順書』
ここからは各種の概要や特徴について解説していきます。
作業手順を伝える『業務マニュアル』
業務マニュアルとは、業務における手順やルールを整理し、誰でも一定の作業品質で業務を進められるようにまとめたものです。
業務マニュアルを動画化することで、使用者は作業手順の動きや流れを視覚的に学びつつ、ナレーションなど音声による補足情報を得ることが可能です。また、動画によって業務マニュアルを分かりやすくすることで、管理者によるフォローや質問対応といった工数が減り、現場の業務効率化にも繋がります。
業務マニュアルの概要や作成の流れ、コツについては以下の記事で詳しく解説しています。
▼関連記事▼
業務マニュアルの作り方は?初めてでもわかりやすく作るコツやポイントも解説
研修やOJTのフォローをする『教育マニュアル』
ご自身が新人だった頃を思い出してみてください。恐らく、1度の研修やOJTで100%業務を理解できた方はほぼいらっしゃらないと思います。そして分からない点があっても『忙しそうだしトレーナーには聞きづらい…』と、1度は感じたことがあるはずです。
研修やOJTで伝える内容や、過去よくあった質問を教育マニュアルとして整えることで、業務内容を見直しできる体制が整えられます。
また2024年現在、新人として入ってくる若手は、子どもの頃からスマートフォンといったデジタル端末に馴染みがあります。情報収集手段としてYouTubeといったプラットフォームを介して、動画を活用している世代でもあり、動画からのインプットにも慣れています。
私たちが普段、さまざまな業界の現場教育をご支援させていただく中でも、実際に若手から『まだ紙のマニュアルを使っているんですか?分かりにくいですね…』とコメントがあったと教えていただきました。この内容を踏まえると、教育シーンで動画マニュアルを活用すると良いといえます。
教育マニュアルの概要や作り方、注意点については以下の記事で詳細に解説しています。
▼関連記事▼
【早期の戦力化を!】新人教育マニュアルの作り方やコツ、注意点は?
コミュニケーション方法を伝える『接客/営業マニュアル』
接客場面や営業時の対応方法を動画マニュアル化すると、実際の動作や会話シーンを視覚的に示せるため、理想的な対応を使用者に伝えやすいです。
また音声でも伝えられるため、声の抑揚など文字や言葉では伝えられないリアルな情報が伝えられるので、接客/営業マニュアルの動画化がオススメできます。
今回は実際に、接客時や営業シーンにおける動画マニュアルのサンプルを2つご覧いただきましょう。これらは動画マニュアル作成ツール「tebiki」を使用し、現場の方が作成された接客マニュアルと営業マニュアルです。
▼サンプル動画:接客マニュアル(株式会社かめや様)▼
(「【業界別】動画マニュアルの事例とサンプルを多数ご紹介!参考ポイントや作り方も解説」より抜粋)
▼サンプル動画:営業マニュアル(テンプスタッフフォーラム株式会社様)▼
(「【業界別】動画マニュアルの事例とサンプルを多数ご紹介!参考ポイントや作り方も解説」より抜粋)
このように動画マニュアルを活用することで、動作や表情、声のトーンなどをイメージしやすくなります。
ツールの操作方法を伝える『製品マニュアル』
操作方法という情報は動きを伝えることです。「動画マニュアルの主な5つのメリット」でご紹介したように、三次元的な動きを分かりやすく伝えるため製品マニュアルに動画を活用することもオススメです。
今までは商品の購入者向けに取扱説明書を紙やPDFデータを用意することが多かったですが、顧客満足度向上や顧客自身で自己解決へ導く(問い合わせを減らす)などを目的に動画マニュアルを活用するケースが増えています。
製造現場で工程を伝える『作業手順書』
製造現場でマニュアルに近い形で運用されているのが作業手順書で、こちらも作業手順といった動きを動画で伝えることで内容が分かりやすくなります。
熟練者が持つ細かい動きや作業のニュアンスといったノウハウを、スキル保有者の言語化力に左右されず作業手順書に落とし込むことができるので、技術伝承/技能伝承といった目的でも活用可能です。
作業手順書を動画に落とし込んでペーパーレス化する方法は以下の記事をご覧ください。
動画マニュアルより紙マニュアルが効果的なケース
業務のリモート化や外国人労働者の増加による多言語化、高速データ通信の普及に伴い動画作成、閲覧のインフラが整い、多岐にわたる業種でマニュアルの動画化が進んできています。
しかし、一方で紙マニュアルを利用している企業があるのも事実です。
今一度、紙マニュアルのメリット/デメリットを確認の上、マニュアルの動画化を検討し、必要に応じて社員教育をデジタルトランスフォーメンション化していく必要があります。
紙マニュアルのメリット
再生機器が不要
動画を閲覧するにあたっては、スマートフォンやパソコン、タブレットなどの動画再生機器が必要ですが、紙マニュアルなら持ち歩ければ、いつでも見ることができます。
ITリテラシーが低い従業員でも扱いやすい
業種や業態によっては従業員のITリテラシーが低い場合もあります。
ITリテラシーが低く、パソコンやスマートフォンなどの電子機器に慣れていない従業員の教育においては、紙の方が良いこともあります。
紙マニュアルのデメリット
印刷コストの増大
紙マニュアルが大量にある場合、、印刷コストが増大します。
また、マニュアルが更新されるたびに印刷コストがかかってきます。そのほか、印刷機の購入代やリース代、インク代なども見えにくいですが紙マニュアルのコストです。
保管コストの増大
紙マニュアルは管理部の本棚を占有し、頻度の高いマニュアルにおいては各社員の袖机を占有し、保管の手間やコストだけでなく、オフィスの拡張なども必要になります。
紛失時のセキュリティの脆弱性
紙マニュアルに鍵をかけたり、パスワードをかけることはできません。
一度紛失してしまうと追跡もできず、外部へ流出してしまう恐れがあります。動画マニュアルのようにデータなら、パソコンの紛失時でもマニュアルを閲覧するのにパスワードが必要となり、必要に応じて遠隔からロック、操作することもできます。
検索性の低さ
どこに何が書いてあるかは、紙マニュアルを開けて、目次から検索して該当箇所まで読み進めないといけません。
必要な情報にたどり着くまでに時間と手間がかかります。動画マニュアルのようにデータなら、検索すれば必要な情報にすぐにアクセスすることができます。
携帯性の低さ
紙1枚の重さは微々たるものですが、何百枚も持ち歩かないといけないとなると、持ち運ぶのも一苦労です。
動画マニュアルであればデータとして持ち運ぶことができるため、どんなにデータが増えても持ち運ぶのに苦労することはありません。
紙マニュアルが効果的なケース
動画マニュアルと同様に、紙マニュアルにもメリット/デメリットがあることがお分かりいただけたと思います。主に以下のようなケースでは、紙マニュアルも効果的な場合があります。
紙マニュアルから動画マニュアルへの移行期間中の併用
仮に動画マニュアルを推進するとしても、いきなり全て動画化することによって「紙に慣れている人」からの反発は必至です。
全て動画化するのではなく、移行期間として紙マニュアルとの併用期間を設けつつ、動画へ徐々に慣れさせるときには紙マニュアルも効果的です。
デジタルに馴染みが薄い従業員を多く抱える現場
高齢者が多いなど、現場によってはデジタルの活用推進が難しい場合もあります。ゼロから教える工数なども踏まえると、動画マニュアルへの移行が適さないケースもあります。
メモなど直接書き込みをしながら作業したい場合
現場や作業によっては、チェックシートなどの書き込み要素を含むマニュアルがあるケースもあります。「何か書き込みながらしたい業務」の場合は、紙マニュアルの方が適しているでしょう。
業務内で「動き」にまつわるノウハウがあまりない時
例えばマーケティングなどのデスクワークの場合は、業務ノウハウを文章で表現することがそれなりに可能です。こういった職種では紙マニュアルである程度対応できるため、動画マニュアルのメリットが比較的小さくなります。
まとめ
今回の記事では、初心者でも失敗しない動画マニュアル制作ノウハウについて、数々の動画マニュアル運用を支援してきた私たちtebikiのノウハウを凝縮してご紹介しました。
動画マニュアルには、現場のノウハウを見える化できる、短時間で理解できる、外国人スタッフでも理解しやすいといったメリットがたくさんあります。記事内で解説した動画マニュアルの作り方やコツ、ツールの選び方を参考にすれば、現場で活用されるわかりやすい動画マニュアルを作成できます。
また、tebikiには、動画編集だけでなく、社内共有にも便利な機能が備わっています。動画マニュアルの作成に役立つtebikiを活用し、動画マニュアルを作成してみてはいかがでしょうか。
今すぐクラウド動画教育システムtebiki を使ってみたい方は、デモ・トライアル申し込みフォームからお試しください。