2023.12.6 マニュアルの作り方

【見本画像あり】操作マニュアルとは?分かりやすく作る方法や手順、ポイントを解説!

tebikiサポートチーム
執筆者:tebikiサポートチーム

製造/物流/サービス/小売業など、数々の現場で動画教育システムを導入してきたノウハウをご提供します。

操作マニュアルとは、新人からベテランまでの全員が手順/動作を同じ基準で行うための説明書のことです。

操作マニュアルには作業の概要や使い方、手順、トラブルの対処法などが詳細に記載されています。操作マニュアルがあることで、メンバー間での操作のバラつきや誤解を防ぎ、業務の質を均一化することが可能です。特に製造業では、機械やシステムの正確な操作が求められるため、操作マニュアルの存在は非常に重要です。

正確な動作を伝えるためには「誰にでも分かりやすい操作マニュアル」を作る必要があります。そこで本記事では、操作マニュアルを作成するツールや手順、分かりやすくするポイントを見本を交えて解説します。

ちなみに操作マニュアル作成は「どう書くか」以前に「どう進めるか」で成否が決まります。そこで、マニュアル作成の計画段階から具体的な作成手順までにおいて、特に重要なポイントだけを凝縮した「はじめてのマニュアル作成ガイドをご用意しました。作成前に本ガイドブックを読むことで、マニュアル作成にありがちな「無駄な工数」を最小限に留めながら作成を進められるでしょう。記事とあわせてご覧ください。

目次

操作マニュアルとは?操作マニュアルの基礎知識

そもそも「操作マニュアルって何?」「社内マニュアルと何が違うの?」と感じる方もいるかもしれません。本題に入る前に、操作マニュアルの基礎知識をご紹介しましょう。

操作マニュアルとは、設備・機器やシステムの操作方法を記載した文書です。操作マニュアルは主に初心者向けに作成されたものであり、一連の流れが分かりやすく記載されています。

操作マニュアルの読者は設備・機器の初心者が多いため、誰でも簡単に理解でき、正しく操作できるよう作成することが重要です。

操作マニュアルと他のマニュアルとの違い

マニュアルについて情報収集をすると、さまざまな種類が出てきて何が違うのか分からない方もいらっしゃるでしょう。そこで、操作マニュアルと社内マニュアル、運用マニュアルとの違いを比較して紹介します。

  • 操作マニュアル:設備や機械の操作方法を伝えるもの
  • 社内マニュアル:業務の流れや目的を伝えるもの
  • 運用マニュアル:システムや機械の理解がある方向けの専門的なもの

 

操作マニュアルと社内マニュアルの違い

操作マニュアルは設備・機器の操作方法を伝えるものであり、社内マニュアルは業務の流れや目的など概要を伝えるという違いがあります。

社内マニュアルの作成方法や管理・運用方法について詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。

関連記事▼
活用される社内マニュアルの作り方と管理方法は?Web化がおすすめの理由も解説

操作マニュアルと運用マニュアルの違い

操作マニュアルは設備・機器の初心者向けに作られたもので、細かい操作まで読者が理解できるよう記載されています。

一方で運用マニュアルは、運用するシステムや機械の知識と理解がある人向けで専門用語が記載されており、基礎的な作業は省略されるケースがあります。

【ツール別】操作マニュアル作成方法4選

それでは、操作マニュアルの作成方法についてご紹介します。操作マニュアルは普段使い慣れているツールで作成可能です。操作マニュアルを作る方法をツール別に3つをご紹介します。

 

Word/Googleドキュメントで作る方法

Word/Googleドキュメントで操作マニュアルを作成する場合には、以下の4つの手順を踏みます。

  1. 見出しの活用
  2. 画像や図の挿入
  3. ページの区切り
  4. ヘッダー・フッターの設定

 

見出しの活用

操作マニュアルを作成する際、見出しは非常に重要です。マニュアル化する作業手順は多くの場合、複数の工程に分かれています。見出しを使用することで、それぞれの工程を明確に区切れるため、読み手にとっても理解しやすくなります

また、WordやGoogleドキュメントの見出し機能を使用すると、後から目次を自動生成することも可能です。WordとGoogleドキュメントで見出しを追加する方法は、以下の画像を参考にしてください。

▼Wordで見出しを追加する方法▼

Wordで見出しを追加する方法


▼Googleドキュメントで見出しを追加する方法▼

Googleドキュメントで見出しを追加する方法

画像や図の挿入

操作マニュアルは操作という「動き」を伝えるので、テキストだけでなく写真や図解も頻繁に使用されます。Word/Googleドキュメントでは画像や図の挿入、テキスト間の配置も自由に調整できるため、ある程度分かりやすいマニュアルに整えることが可能です。

WordやGoogleスライドで画像を挿入する方法は、以下の画像を参考にしてください。

▼Wordで画像を挿入する方法▼

Wordで画像を挿入する方法


▼Googleドキュメントで画像を挿入する方法▼

Googleドキュメントで画像を挿入する方法

一方で、写真や図解は作業の一部を切り抜いている形に過ぎません。写真や図解では作業の流れを伝えることはできず、使用者は『どんな手順、過程でこの動作をすればいいんだろう…?』という疑問が生じやすいです。そのため、作業の流れまで分かりやすい操作マニュアルにしたい場合は、動画を活用することが効果的です。

操作マニュアルで動画を活用する具体的なメリット、効果については後述の「動画で操作マニュアルを作る」でご紹介しています。

ページの区切り

マニュアルが複数ページにわたる場合、適切なページの区切りを設定することで読み手が迷わずに情報を探せます。Word/Googleドキュメントの「ページ区切り」機能を使用すると、任意の位置で新しいページを開始できます。

WordやGoogleドキュメントでページ区切りを使用する方法は、以下の画像を参考にしてください。

▼Wordでページ区切りを使用する方法▼

Wordでページ区切りを使用する方法


▼Googleドキュメントでページ区切りを使用する方法▼

Googleドキュメントでページ区切りを使用する方法


ヘッダー・フッターの設定

製造業のマニュアルでは、ページ番号や日付、バージョン情報などを記載することが一般的です。Word/Googleドキュメントのヘッダー・フッター機能を使用すると、これらの情報を文書の上部や下部に簡単に追加できます。

Word、Googleドキュメントでヘッダー/フッターを設定する方法は、以下の画像を参考にしてください。

▼Wordでヘッダー/フッターを設定する方法▼

Wordでヘッダーフッターを設定する方法


▼Googleドキュメントでヘッダー/フッターを設定する方法▼

Googleドキュメントでヘッダーフッターを設定する方法

 

Excel/Googleスプレッドシートで作る方法

Excel/Googleスプレッドシートで操作マニュアルを作成する場合には、以下の2つの手順を踏みます。

  1. シートを分ける
  2. 画像や図の挿入


シートを分ける

Excel/Googleスプレッドシートを使用して操作マニュアルを作成する場合、各機械や装置ごとにシートを分けることで、必要な情報にすぐアクセスできるようになります。例えば機械の起動方法、停止方法、異常時の対処法などをそれぞれのシートに分けて記載することが可能です。

ExcelやGoogleスプレッドシートで、シートを分けて作成するイメージは以下の画像を参考にしてください。

▼Excelでシートを分けるイメージ▼

Excelでシートを分けるイメージ


▼Googleスプレッドシートでシートを分けるイメージ▼

Googleスプレッドシートでシートを分けるイメージ


画像や図の挿入

Excel/Googleスプレッドシートのセルにはテキストだけでなく画像や図形も挿入できるため、視覚的にわかりやすいマニュアルを作成することが可能です。製造現場での具体的な例として部品の組み立て手順を示す際に、各部品の写真や組み立てる順序を示す矢印などの図形を使用して手順をある程度分かりやすく示せます。

ExcelやGoogleスプレッドシートで、画像を挿入する方法は以下の画像を参考にしてください。

▼Excelで画像を挿入する方法▼

Excelで画像を挿入する方法


▼Googleスプレッドシートで画像を挿入する方法▼

Googleスプレッドシートで画像を挿入する方法


Excel(スプレッドシート)で操作マニュアルを作成・管理するケースは多いですが、よくある失敗として「やみくもに作成を進めた結果、手直しや修正といった無駄な工数が発生し、むしろ業務効率化に繋がらなかった」というケースも弊社では多数目の当たりにしてきました。

マニュアル作成の成否は「計画段階」に左右されます。計画から具体的な作成手順まで網羅的にまとまった「はじめてのマニュアル作成ガイド」を着手前に一読することで、余計な工数がかからずに業務効率化を図れます。

>>>「はじめてのマニュアル作成ガイド」を無料で読む

PowerPoint/Googleスライドで作る方法

PowerPoint/Googleスライドで操作マニュアルを作成する場合には、以下の2つの手順を踏みます。

  1. シートを分ける
  2. 画像や図の挿入


シートを分ける

Excel/Googleスプレッドシートと同様に操作マニュアルを作成する場合、各機械や装置ごとにシートを分けることで、必要な情報にすぐアクセスできるようになります。

具体的な作成イメージは、以下の画像を参考にしてください。

▼パワーポイントでシートを分けるイメージ▼

パワーポイントでシートを分けるイメージ


▼Googleスライドでシートを分けるイメージ▼

Googleスライドでシートを分けるイメージ


画像や図の挿入

PowerPoint/Googleスライドも同様に画像や図形も挿入できるため、わかりやすいマニュアルを作成することが可能です。一方、ここまでお伝えしてきた通り、操作という「動き」を伝えるのであれば動画で視覚的に伝えることがオススメです

▼PowerPointで画像を挿入する方法▼

PowerPointで画像を挿入する方法


▼Googleスライドで画像を挿入する方法▼

Googleスライドで画像を挿入する方法

 

【1番おすすめ】マニュアル作成ツールで作る

一方で、これまで紹介してきたWordやExcel・PowerPointといった「マニュアル作成に特化していない汎用ツール」は、便利で自由度が高い分、以下のようなデメリットが生じやすいです。

  • マニュアルの質が作成者のスキルに依存するので、読みにくいマニュアルが一部量産されてしまうことがある
  • 大量のマニュアルがパソコンに蓄積されるので、データ量が圧迫し重要なデータが保存できなくなってしまうことがある
  • 目的のマニュアルがパソコン上のどこにあるかが分からず、結局また紙のマニュアルが使われるようになってしまう
  • マニュアルが実際に読まれているかどうかが分からず、ペーパーレス化の成果が見えにくくなる

※上記は弊社が実際に聞いた失敗事例に基づいて紹介しています

汎用ツールでのマニュアル作成が「気が付いたらマニュアルが見られなくなっていた」「作成が追い付かず、途中で挫折してしまった」という結末を辿るのは、上記4点のような失敗ケースに陥ってしまうからなのです。

したがって「ずっと使われる・運用されるマニュアルの実現」という本来の目的を達成するには「マニュアル作成に特化したツール(以下、マニュアル作成ツール)」が必須と言えます。

マニュアル作成ツールは基本的に「ドキュメント形式」「動画形式」の2つに大別されますが、操作マニュアルのような「動きを伴う」マニュアルは動画形式を主軸においたマニュアル作成ツールをおすすめします。

動画と聞くと「撮影が大変」な印象を抱きがちですが、最近の動画マニュアル作成ツールは非常に洗練されており、誰でも短時間でマニュアルが作れるよう設計されています。例えば、動画マニュアル作成に特化したツール「tebiki」は、1つの動画マニュアルを数分単位で作成できるようになっており、マニュアルデータのクラウド管理も可能なので普段使っているパソコンのデータ量も圧迫しません。


マニュアル作成ツールはさまざまなので、現場や職場に合ったツールの見極めが必要です。現場作業やサービス業といった、パソコンでは完結しない業務を多く占める職場では動画マニュアル作成に特化したツールをおすすめします。

わかりやすい操作マニュアルを作成する基本的な手順

操作マニュアルを作成する流れとして、以下の手順が効率的です。

  1. 誰向けに何の作業をマニュアル化するのか決める
  2. マニュアルに盛り込む内容や項目を洗い出す
  3. 構成を決める
  4. 作業の詳細を記載する
  5. よくある質問(Q&A)を記載する
  6. マニュアルを活用して改善を重ねる
  7. 万が一のために緊急連絡先を明記する


操作マニュアルを作成する手順について、他の記事で解説しているマニュアル作成のステップも参考にしていただくと、より詳しい流れを理解することができるので以下の記事もご活用ください。

▼関連記事▼
見本テンプレ付!わかりやすいマニュアルの作り方とコツ。構成、レイアウト、作成ツールは?

手順1.誰向けに何の作業をマニュアル化するのか決める

操作マニュアルを作成する際、まずは対象となる読者と、何の作業をマニュアルに落とし込むのかを明確にすることが重要です。読者と目的を明確にすることで、マニュアルの方向性も明確になり、効果的なマニュアルを組み立てられます。

製造業の例で考えると、新入社員向けの機械操作マニュアルを作成する場合、内容は基本的な操作方法や安全に関する注意点が中心です。最初の段階で対象者と作業内容を明確にすることで、後の構成や詳細の記載がスムーズに行えます。

手順2.マニュアルに盛り込む内容や項目を洗い出す

マニュアルにどんな内容や項目を盛り込むのか洗い出しましょう。ただ操作通りに長文で記載されている場合、読み手は何が必要な情報なのか分かりません

製造業を例でいえば、機械を操作する際、どの機械にどういう手順で操作するのかが重要になります。時間がない中で操作することを求められるため、読者にとってなにが必要な情報なのか内容や項目を洗い出すようにしましょう。

手順3.構成を決める

整理された構成のマニュアルは読む人にとって理解しやすく、実際の業務での活用度が高まります。そのため、マニュアルの構成を整理することは、効果性を高めるために不可欠です。

製造業の例でいえば、部品の組み立て手順や機械の操作手順などを各セクションごとに明確に分け、それぞれの手順の詳細を記載することで、現場の作業員が迷わずに作業を進めることが可能になります。

目次の構成が丁寧であればあるほど、マニュアルを閲覧する現場担当者の業務効率は向上すると言っても過言ではありません。現場担当者に好かれる目次の基本的な作り方は以下の記事で別途紹介しているので、あわせてご覧ください。

▼関連記事▼
マニュアルの「目次構成」の作り方5STEP!見やすい見出しを作るには?

手順4.作業の詳細を記載する

操作マニュアルには、具体的な作業内容を詳細に記載することが求められます。作業の流れや手順を明確にすることで、作業の効率化やミスの防止につながります。

製造業の場合、部品の組み立てラインでの作業の流れや各工程での具体的な作業内容を詳細に記載することで、作業員が確実に正確な作業を行うことが可能となります。

手順5.よくある質問(Q&A)を記載する

マニュアル内で想定されてる質問(Q&A)を記載しておくことで読者の疑問が解消されます。読者が操作マニュアルを見ても分からず、独自で調べていては時間がもったいないです。

また、質問(Q&A)を記載しておくことで読者が疑問を聞きに行く時間が減り、作成者は質問に対応する時間が減るため、双方にメリットがあります。そのため、マニュアル内によくある質問(Q&A)を記載することをおすすめします。

手順6.マニュアルを活用して改善を重ねる

マニュアルを作成しただけでは望ましい効果が期待できません。最初から100点の操作マニュアルを作ることはできず、実際に使ってみて『この内容が欠けている』『この説明があった方がいいかも…』といったことがあります。

このような現場の声を踏まえて、操作マニュアルは作って終わりではなく改善を重ねていくつもりで作成をしましょう。そのため、操作マニュアルは最初から完璧を目指す必要はありません

▼関連記事▼
マニュアル作成のコツ:最初から完璧を目指してはいけない6つの理由

製造業の例で考えると、新しい製品の生産ラインでマニュアルに基づいて作業を行うことで、生産効率の向上や品質の安定化を実現できます。また、マニュアルの定期的な見直しや更新を行うことで、常に最新の情報に基づいた作業が可能となります。

手順7.万が一のために緊急連絡先を明記する

勤務形態が交代制であれば、夜間帯にトラブルが発生すると誰に連絡をとればいいか分からないというケースがあります。

トラブル発生時でも慌てず迅速に対処するには、マニュアルに緊急連絡先を記載しましょう。

現場担当者や従業員に使ってもらえる操作マニュアル作成ポイント6つ

操作マニュアルは「伝える」という目的のため、誰でも理解しやすく分かりやすいように作る必要があります。そのため皆さんの中には『簡単に分かりやすくできるコツやポイントはないか?』と考えている方もいらっしゃるでしょう

そのような方にオススメできる、操作マニュアルを分かりやすく作るポイントを6つご紹介しましょう。


わかりやすく作るポイントを1冊にまとめた作成ガイドブックもご用意しています。はじめてマニュアル作成に取り組む方でも理解しやすいよう図解つきで解説していますので、以下のリンクをクリックしてぜひご覧ください。

>>>わかりやすいコツつき!はじめてのマニュアル作成ガイドを読む

操作内容を網羅的に記載する

操作マニュアルの主な目的は、新人からベテランまで正確な作業ができることです。そのため、作業漏れをなくすためにもマニュアルに操作内容を網羅的に記載する必要があります。

製造業の場合、機械の操作方法や安全手順の省略は重大な事故や品質の低下につながる可能性があります。そのため、操作内容は細かく、冗長表現を利用せずに記載することが求められます。

さらに、製品の組み立てラインでの作業手順を記載する際は各部品の取り付け順や使用する工具、注意点などを明確にし、作業者が迷わずに作業を進められるようにすることが重要です。

マニュアルに掲載すべき項目が決まっているテンプレートを用いる

テンプレートであれば、ある程度記入項目が決まっているため、簡単に作成ができます。項目が統一されており、マニュアル作成の担当者によって記載方法が違うことはありません

マニュアルのテンプレートを使用して作成したい方は、以下の記事からテンプレートをダウンロードしてください。わかりやすいマニュアルのデザインやレイアウト例があわせて記載されています。

▼テンプレートのダウンロードはこちらから▼

見本テンプレ付!わかりやすいマニュアルの作り方とコツ。構成、レイアウト、作成ツールは?

もし製造業や建設業、品質管理や事務作業に合ったテンプレートを使用したい場合は、以下の記事でダウンロードが可能です。

▼テンプレートのダウンロードはこちらから▼

【テンプレあり】作業手順書のわかりやすい作り方!作成例も紹介

操作目的を記載する

操作マニュアルには、単に「どのように操作するか」だけでなく、「なぜその操作をするのか」という目的も明記することが重要です。作業者が操作の背景や目的を把握することで作業方法の理解がしやすくなると考えられます。

製造業を例に挙げると、ある部品を特定の位置に取り付ける理由や特定の手順で検査を行う背景などを知ることで、作業者はその重要性を理解し、作業の質を向上させられます。また、「この作業をより効率的にするにはどこを改善すべきか?」といった提案も考えられるようになります。

危険作業を強調する

操作の中で危険な動きがあれば、作業は強調して伝えましょう。作業中に最優先すべきことは間違いなく「安全」です。

製造業の場合、機械の操作や化学物質の取り扱いなど、危険を伴う作業が多々あります。そのため、操作マニュアルでは危険作業を明確に強調し、作業者が十分な注意を払うように促すことが必要です。危険な作業がある場合はマニュアルで強調して可視化するように心がけましょう。

例えば、高温の部品の取り扱いや特定の化学物質の使用方法など危険を伴う作業の際は、警告記号や色を使って強調し、必要な保護具の使用や注意点を明記することで、事故のリスクを低減させる効果が期待できます。

危険作業を強調しているマニュアルのサンプルとして、以下が参考になるでしょう。

▼ある食品製造会社のマニュアル:電動リフトバッテリー液補充(音量にご注意ください)▼

(参考記事:【業界別】動画マニュアルの事例とサンプルを多数ご紹介!参考ポイントや作り方も解説

ベテラン作業員の意見を取り入れる

操作マニュアルの作成において、実際の現場での経験や知識を持つベテラン作業員の意見やフィードバックは非常に価値があります。ベテラン従業員は長年の経験を通じて多くの問題に接してきたため、ベテラン従業員の知見はマニュアルの質を向上させる上で欠かせないものです。

製造現場では、機械の微妙な操作感や特定の条件下での作業のコツなど、テキストだけでは伝えきれないノウハウが存在します。ベテラン作業員はノウハウを持っているため、積極的に意見を取り入れることでマニュアルをより実用に即したものにできます。

また、新しい作業員がマニュアルを参照する際にベテランのアドバイスや経験談が記載されていると、より信頼性が増し、実際の作業に役立つ情報として受け取ることができます。結果として、新入社員や未経験者も安心して作業を行えるようになります。

動画で操作マニュアルを作る

操作マニュアルでは、正しい手順を流れに沿ってこなすことが求められます。しかし、文字や写真では実際の動きや手順の流れを視覚的に捉えることが難しく、紙やExcelといった文字ベースの操作マニュアルは操作の細かなポイントやコツを伝えきれないことがあります。そこで、動画を活用することで、より直感的に操作方法を学ぶことが可能です。

操作マニュアルではヒト/モノ/機械といったものの動きを伝える必要があります。これらの三次元的な動きは文字や画像といった二次元の情報には落とし込みにくいです。そこで動画を活用することで、視覚的な情報を豊富に伝えられるため、操作の流れや細かなポイントを分かりやすく伝えるのに適しています。

動きは動画で視覚的に伝える

5Gといった高速回線の登場、スマートフォンやタブレットといったデジタル端末が身近なものとなり、動画によるマニュアルを活用できる環境は整いつつあります。新人にとっても、子どもの頃からデジタル端末を介してYouTubeなど動画で情報を得ることに慣れています。マニュアルを使用する人のほとんどは新人のため、社内で動画マニュアルの検討をしてみると良いでしょう。

実際、「新人教育に時間が取られ、本来の業務に集中できない」という声は非常に多く、教育やOJTの時間をなるべく効率化する動きが現在はトレンドになっています。そこで「動画マニュアル」は主に採用される手段のうちの1つであり、動画マニュアルを通じて業務効率化や生産性向上の実現に成功している企業や職場が増えてきています。

動画マニュアルのイメージをより膨らませたい場合は、「動画マニュアル(tebiki)を実際に導入した企業の事例集」もあわせてご覧ください。事例集を読むことで、動画マニュアル導入による効果だけでなく他社様の業務改善動向も知ることができます


とはいえ、動画マニュアルはメリットばかりではなく、組織によってはデメリットになる側面も存在します。そこで以下の記事もあわせてご覧いただけると、導入検討の判断材料が得られるでしょう。

▼関連記事▼
動画マニュアルを活用すべき?導入するメリットとデメリットを解説
【完全ガイド】動画マニュアルの作成手順と18のコツ!事例やソフト比較、選び方も

現場で使われなくなる操作マニュアルの失敗例と注意点

いざマニュアルを作成し始めても、「気付けば現場で使われなくなっていた」というケースも数多く見てまいりました。その中でも、弊社が特によく聞く失敗例3つをご紹介します。それぞれに対する改善ポイントもまとめているので、事前に対策を考慮したうえで作成に取り掛かりましょう。

失敗例1. 「マニュアルがどこにあるかが分からない」

よくある失敗例のひとつに「マニュアルがどこに保管されているかわからず、アクセスできない」というケースがあります。

特に工場や店舗の現場担当者のようなデスクレスワーカーは、日々の業務の大半を専用端末や機械の操作・接客等に費やしています。したがってマニュアルの保管場所にアクセスしにくい状況が多く、オンラインやオフライン含め保管場所には十分に留意しなければなりません。

  • 共有フォルダに保存されているが、現場のタブレットからアクセスできない
  • 紙のマニュアルが事務所の奥の棚に置かれており、現場から遠い
  • 部署ごとにマニュアルの保管場所が異なり、応援に入った従業員が探せない


こういったことに陥らないよう、誰でもすぐに必要な情報にアクセスできる環境をあらかじめ計画することが重要と言えます。

失敗例2. 「写真や図解での説明がなく、スムーズに読めない」

マニュアルをじっくり読む時間がない場合や、マニュアルを読みながら作業しなければならない場合、写真や図解での説明の有無によって業務の品質は大きく変わります。

  • 長文の説明ばかりで、急いでいる時に読み切れない
  • 機械や設備の部品名が専門用語で書かれており、新人が理解できない
  • 手順の区切りが不明確で、どこまで読んだか分からなくなる


このような状況からマニュアルが徐々に運用されなくなることが多いので、文字以外の情報精査にも気を配れるとより良いマニュアルが作成できるようになるでしょう。

失敗例3. 「マニュアルの更新が追いつかず、放置される」

現場では日々の業務改善や機器のアップデートが頻繁に行われますが、その都度マニュアルを更新する体制が整っていないことが多いです。また、更新作業自体が属人化していることで、担当者の異動や退職時に更新サイクルが途切れてしまうケースも少なくありません。

例えば以下のようなケースです。

  • 作業手順が変更されても、マニュアルは古いままになっている
  • 誰がいつ更新すべきか責任者が決まっていない
  • 更新の必要性を現場から報告する仕組みがない
  • 紙のマニュアルが大量にあり、一斉更新が困難


この課題を解決するには、まずマニュアル管理者を明確に定め、定期的な見直しの機会を設けることが重要です。もしくは、マニュアルをデジタル化して「誰でもマニュアルにアクセスし、編集できる環境」を構築することも有効策と言えるでしょう。

マニュアル作成におすすめな「動画」による操作マニュアルの見本/サンプル

ここまで、操作マニュアルの作成方法やポイント、注意点について説明しましたが、これらを考慮したうえで1番おすすめのマニュアル作成手段は「動画」です。そこで、実際に作成した動画の操作マニュアル見本/サンプルをご紹介します。紹介する動画は、動画マニュアル作成ツールである「tebiki」を使用して作成したものです。動画マニュアルツールを使用してどのような操作マニュアルが作れるのか?イメージとして参考にしてみてはいかがでしょうか。

株式会社いなげやで使われているサンプル

▼セルフレジ操作(音量にご注意ください)▼

(参考記事:【業界別】動画マニュアルの事例とサンプルを多数ご紹介!参考ポイントや作り方も解説

文字や画像ベースでこのマニュアルを作る場合、テキスト情報の整理や写真撮影、マニュアルに落とし込むという複数の工程が発生します。

tebikiで動画マニュアルを作れば、音声の自動文字起こし機能で最初から字幕がある操作マニュアルを作成できるので、手順を撮影するだけで分かりやすいマニュアルが完成します

画面操作方法の見本マニュアル

▼「操作マニュアル」の記事を探す方法▼


今回、私たちのサイトで記事一覧ページから、このページを探す方法をtebikiの画面収録機能で作成しました。動画に〇や矢印、チェックマークのようなスタンプ、一時停止機能を用いることで、強調すべき点を明確にすることが可能です。

この見本は撮影から編集完了まで5分程度で完成しています。動画と聞くと『編集が大変そう…』と感じるかもしれませんが、誰でも簡単に動画マニュアルを作れるのがtebikiの特徴です

tebikiの詳細な機能や料金プランについては、以下のサービス紹介資料からぜひご確認ください。

>>>「tebikiサービス資料」を見る

動画で操作マニュアルを作るなら「tebiki」がオススメ

操作マニュアルを分かりやすく作る手段として、動画がオススメということを見本を交えてご紹介しました。動画編集初心者でも、誰でも簡単に動画マニュアルが作成できる方法として「tebiki」の活用がオススメです

ここからtebikiの概要や機能、具体的な導入事例と効果をご紹介します。

動画マニュアル作成ツール「tebiki」の概要

tebikiはスマートフォンやタブレットなどで、マニュアル化したい作業風景を撮影するだけで簡単に動画マニュアルが作成できるツールです。

▼動画マニュアル作成ツール「tebiki」サービス紹介動画▼

マニュアル作成にtebikiが使用される主な理由は、以下4つの機能にあります。

  • 動画に字幕が自動で生成される機能
  • 字幕が自動で外国語に翻訳される機能 ※100か国以上対応
  • 簡単に図形の描写・挿入ができる機能
  • マニュアルの閲覧数が分かる習熟度チェック機能


WordやExcel、PowerPointといった汎用ツールでマニュアルを作成する場合、そのツールをマニュアル作成者が使いこなせるかどうかに大きく依存します。一方でtebikiは誰でも簡単にマニュアルが作成できるよう設計されており、早ければ数分単位でのマニュアル作成が可能です。

より具体的に機能が知りたい方は、以下の「3分でわかるtebikiサービス資料」をご覧ください。

 

操作マニュアルをtebikiで動画化している企業事例

動画を活用して、わかりやすいマニュアルを整備した事例として次の2社をご紹介します。

  • 大同工業株式会社
  • 株式会社京急ストア


より多くの動画マニュアル活用事例やサンプル動画を見たい方は、【業界別26社】動画マニュアルの事例とサンプルを多数ご紹介!参考ポイントや作り方も解説か、さまざまな業界/業種の事例を厳選した以下の事例集をご覧ください。

 

大同工業株式会社

大同工業株式会社は、1933年に自転車チェーンの製造会社として創業し、海外11カ国に拠点を持つグローバル企業です。

大同工業株式会社では、教育のバラつきが原因で業務手順が人によって異なるという我流化が起こり、業務品質のムラやヒヤリハットが増加していました。この問題を解決するため、大同工業株式会社は動画マニュアルtebikiを導入しました。

tebikiの導入により、マニュアル作成の工数が6割削減、教育工数の8割削減が実現し、動画による教育で指導内容が統一されたことで業務標準化にも成功しました

大同工業株式会社は、tebikiの導入によって業務効率化や標準化、マニュアル整備に成功した好事例です。より具体的な大同工業株式会社の事例を知りたい方は、以下のインタビュー記事もご覧ください。

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製造業の技術部門の業務を動画で標準化。教育工数を8割削減し、業務の効率化・最適化も実現。

株式会社京急ストア

株式会社京急ストアは、スーパーマーケット事業、コンビニエンス事業、ドラッグストア事業、ショッピングセンター運営等、京急グループの流通小売業を行っている企業です。

株式会社京急ストアでは近年、外国人の採用数が増加し、言語の壁や文化の違いから従来の教育方法では十分な教育効果を得られませんでした。また、新店舗のオープンや新規採用時には日本語と外国語の両方での教育が必要となり、翻訳の手間や教育時間が増える問題が発生していました。

そこで株式会社京急ストアは、動画マニュアルtebikiを導入しました。tebikiの翻訳機能により、外国語のマニュアル作成や翻訳の手間が大幅に削減され、外国人採用者への教育が効率的に行えるようになりました

また、トレーナーの人手不足という課題も動画マニュアルの導入により解消されました。従来は、熟練者やトレーナーが直接指導を行う形が主流でしたが、tebikiを使用することで動画を通じての教育が可能となりました。結果として、熟練技の伝達が平等に行えるようになり教育の質も向上しました。

より具体的な株式会社京急ストアの活用事例を知りたい方は、以下のインタビュー記事をご覧ください。

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3,000人の従業員に効率よく 精度の高い教育ができるのは「動画」だと考えました。

わかりやすい操作マニュアルで現場改善を【まとめ】

操作マニュアルの作成に際して、Word/GoogleドキュメントやExcel/Googleスプレッドシート、PowerPoint/Googleスライドなどの普段使い慣れているツールを使用すると便利です。

マニュアルを作成する際の流れとしては、まず誰のため、何の作業のためのマニュアルを作成するのかを明確にします。次に、マニュアルに盛り込む内容や項目を洗い出し、構成を決め、作業の詳細を記載します。よくある質問(Q&A)を記載するのもいいでしょう。万が一のために忘れず緊急連絡先も記載してください。そして、作成したマニュアルを実際の業務に活用してみましょう。

また、操作マニュアルを動画で作成する事例も増えています。動画は視覚的に情報を伝えられるため理解が早く、特に外国籍採用が増える中での教育にも効果的です。中でも動画マニュアルtebikiは、動画マニュアル作成ツールとして高い評価を受けており、大同工業株式会社や株式会社京急ストアなど多くの企業で導入が進んでいます。

この記事で紹介したtebikiの資料は無料でダウンロード可能です。「操作マニュアルの作成工数を削減したい!」「教育工数を削減したい!」という方はぜひこの機会にtebikiの資料を以下からダウンロードしてみませんか?

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