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動画マニュアルの撮影はスマートフォンで問題ない
動画マニュアルの撮影において、高価なカメラ機材は必須ではありません。近年、手頃な価格のスマートフォンでも高いカメラ性能を備えており、これらのデバイスはビジネス用途にも十分対応できる性能を持っています。
2023年11月時点の価格.comにおける5万円以下のスマートフォンランキングを見ると、例えばmotorola edge 40が注目されます。このモデルのカメラスペックを見てみると、約5000万画素のメインカメラを搭載しており、超広角120°+マクロ約1300万画素のカメラも備えています。手振れ補正やスローモーション撮影などの機能も備わっており、高機能なカメラ性能を低コストで提供しています。
このように近年のスマートフォンはカメラ機能が高度化しており、社内の動画マニュアル作成において、これらの機能は大きなメリットとなり得ます。さらに、スマートフォンの普及により、多くの従業員がスマートフォンの操作に慣れているため、一般的なデジタルカメラやビデオカメラを導入するよりも敷居が低くなります。
スマートフォンのカメラ性能の進化は、動画マニュアルの撮影においても大きな影響を与えています。手頃な価格のスマートフォンでも高品質な動画を撮影でき、誰もが操作することができるデバイスとなりつつあるため、動画マニュアルの作成がより身近でアクセスしやすいものになり、その効果を最大化することができます。
同じようなスペックでデジタルカメラを探すのは大変
この記事をご覧の方の中には、デジタルカメラを探している方もいらっしゃると思いますが、実際には前述のようなスペックで同じ価格帯を探すことはかなりハードルが高いです。例えば価格.com上で4K撮影ができるデジタルカメラを調べてみると、10万円から20万円程度の費用がかかることが一般的です。
これらのデジタルカメラは確かに高機能ですが、主にプロのクリエイターや写真愛好家をターゲットに設計されています。このようなカメラには多くの専門的な設定や機能が搭載されており、カメラ初心者がゼロから使いこなすのは難しいでしょう。例えば、ISO感度やシャッタースピード、レンズ側のF値を調整して最適な露出設定(明るさ)を調整する必要もあり、専門的な知識が必要となる機能が多く含まれています。
また、社内教育を目的とした動画マニュアル作成の場合、これらの高機能は必要以上かもしれません。動画マニュアルの目的は、製品の使い方や業務の手順などを明確に伝えることです。このため、動画の見栄えよりも、内容のわかりやすさやアクセスのしやすさが重要となります。高機能なデジタルカメラは、これらの基本的な要求を満たすには過剰な機能を備えている可能性があります。
以上のことから、動画マニュアルの作成においては、高機能なデジタルカメラよりも、使いやすく、手頃な価格のスマートフォンが適していると言えます。これらのスマートフォンは高画質の動画撮影が可能でありながら、直感的な操作性を提供し、専門的な知識がなくても高品質な動画を作成することができます。また、企業においては、これらのデバイスの普及により、従業員がすでに操作に慣れているという利点もあります。このため、動画マニュアルの作成においては、スマートフォンの利用が効率的かつ経済的な選択となるでしょう。
スマートフォンで撮影した方が編集も楽ちん
スマートフォンを使用した動画撮影は、その編集プロセスにおいても大きな利点を提供します。
一般的なビデオカメラを使用した場合、撮影した映像をSDカードからPCに転送し、その後編集作業を行う必要があります。このプロセスは時間がかかり、特に現場から事務所に移動する必要がある場合には、さらに手間が増します。こうした「撮影⇒SDカードからデータをPCに⇒編集」という流れは、多くの企業にとってわずらわしいものです。
一方で、スマートフォンを使用した場合、撮影から編集までのプロセスが大幅に簡略化されます。
撮影した映像はスマートフォン内に保存されるため、SDカードや他の外部記憶装置を介さずに直接編集することができます。多くのスマートフォンには、基本的な編集機能を備えたアプリが予めインストールされており、追加のソフトウェアなしで即座に編集を開始できます。
また、スマートフォンで撮影した映像は、クラウドサービスを介して簡単に保存・共有することが可能です。この方法を用いれば、撮影した映像をクラウドにアップロードし、後からPCや他のデバイスでアクセスして編集することができます。これにより、現場での即時編集だけでなく、事務所や別の場所での作業も容易になります。
このように、スマートフォンを使用した動画撮影は撮影から編集までの一連のプロセスをシームレスにし、時間と労力を節約することができます。これは、特に社内教育を目的とした動画マニュアル作成において大きな利点となります。編集作業が簡単であればより多くの従業員が動画制作に参加しやすくなり、内容の更新や改善も迅速に行えるようになります。
動画マニュアルのコツなど、作成方法については以下の記事で詳細に解説しているので併せてご覧ください。
失敗しない動画マニュアルを誰でも簡単に作成する6つのポイント、作成手順や活用事例集
防水や粉塵、薬剤対策が必要な現場でおすすめのカメラ
ここまで、動画マニュアルを撮影するカメラはスマートフォンで問題ないというお話をしてきました。一方で現場によっては防水や防塵、薬剤対策が求められる現場もあるでしょう。そのような現場ではスマートフォンでの撮影に限界があるため、耐久性に優れたカメラの選択が必要になります。
ここからは、厳しい条件下/現場で撮影できる耐久性があるカメラを2つご紹介します。
OM SYSTEM Tough TG-7
OMデジタルソリューションズ(旧オリンパス)が販売しているTG-7は、防水/防塵/耐衝撃/耐荷重/耐低温/耐結露とアウトドア向けに設計されていることもあり、厳しい条件が求められる現場での動画撮影で使えるカメラでしょう。
先ほどご紹介したようなスマートフォンのように、このカメラにも4K撮影や手ブレ補正機能を有しているので、問題なく動画マニュアル用の撮影ができます。
また製品サイト上には、業務用(工事現場等)向けの機能も紹介されています。主な機能は写真向けのものになっていますが、厳しい条件下でも使えるものでもあるので、おすすめの1つとしてご紹介させていただきました。
【参照:OM SYSTEM Tough TG-7】
RICOH G9007
RICHO(リコー)が販売しているG900は、TG-7と同様に防水/防塵/耐衝撃があるだけでなく、次亜塩素酸ナトリウムやエタノール、二酸化塩素水といった薬品に耐性があることが特徴です。
製品サイト上では「現場用カメラ」として紹介がされており、製造現場や建設現場、土木工事、医療現場など幅広い現場での使用を最初から想定されている様子が伺えます。このカメラも4K撮影や手ブレ補正機能を持っているため、動画マニュアル撮影も問題なく行えるでしょう。このカメラは薬剤耐性があるという特徴があるので2つ目にご紹介させていただきました。
【参照:RICOH G900】
これから動画マニュアルを撮影、編集する方に向けた参考記事
動画マニュアル用のカメラを探している皆さまは、これから実際に撮影や編集/作成を行う方が多いでしょう。私たちは実際に動画を撮影する場面/編集する場面、それぞれのコツについて解説する記事も公開していますので、ぜひこちらも併せてご活用ください。
動画マニュアルを撮影する方法とコツ
以下の記事をご活用ください。
・チェストマウントハーネスの使い方:スマホを身体に装着して動画撮影
動画マニュアルを編集/作成する方法とコツ
以下の記事をご活用ください。
・失敗しない動画マニュアルを誰でも簡単に作成する6つのポイント、作成手順や活用事例集
・パワーポイントを活用して動画マニュアルを作成する方法と手順【Mac版】
・パワーポイントを活用して動画マニュアルを作成する方法と手順【Windows版】
動画マニュアル作成は現場教育システム『tebiki』がおすすめ
スマートフォンやデジタルカメラを使って撮影した後、動画マニュアル用に編集する場面があると思います。しかし、一般的な編集ソフトはクリエイター向けを想定されているため、機能が豊富すぎるが故に使いこなせなくて頓挫する、作成が属人化してしまうというケースが少なくありません。
このようなお悩みを抱えている方に、弊社の動画を軸とした現場教育システム『tebiki』を導入いただくケースが増えています。tebikiは「現場の教育」を目的とした動画マニュアルの作成~管理、従業員の習熟度チェックまで一気通貫で行うことができるクラウドサービスであり、製造業や建設業、物流業などといったさまざまな現場産業で導入いただいています。
現場教育を目的にしているシステムのため、編集も動画マニュアルに必要な機能を厳選した結果、非常にシンプルで直感的に操作できる画面になっています。実際にtebikiをご活用いただく方のほとんどが動画編集未経験者でもありながら、導入半年で数百本の動画マニュアルを作成しているような事例もあります。
より具体的なtebiki導入事例を知りたい方は、以下の『tebiki導入事例集』も併せてご覧ください。
まとめ:スマートフォンを使って簡単に動画マニュアルを作ろう
動画マニュアルの撮影においては、身近なスマートフォンで問題がないことをご紹介しました。手頃な価格でありながら高いカメラ性能を備え、誰もが操作できることで企業内での動画マニュアル作成が容易になります。
さらに、スマートフォンを用いた動画撮影は編集プロセスの簡略化にも貢献します。防水や防塵、薬剤対策が必要な現場では、耐久性の高い特化型カメラの使用がおすすめです。
スマートフォンを用いることで誰もが動画マニュアルを撮影することができるようになる一方、一般的な編集ソフトを使用すると作成できる人が限られ、マニュアルの整備がスムーズに進まないことは珍しくありません、
現場教育システム『tebiki』なら、誰もが直感的に使える編集画面があり、動画マニュアル作成のハードルを更に下げることができます。
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