執筆者:tebikiサポートチーム
製造/物流/サービス/小売業など、数々の現場で動画教育システムを導入してきたノウハウをご提供します。
パワーポイントといえばプレゼンテーション資料作成の定番ツールですが、「パワポ資料を動画マニュアルとしても活用したい」と考えている方もいると思います。
動画マニュアルと聞くと作成や設定が難しいように思うかもしれませんが、パワーポイントとの連携は意外と簡単です。普段からパワーポイントを利用している方であれば、すぐにパワーポイント資料を動画マニュアルにできるでしょう。この記事では、その方法についてパワーポイントの画面を交えながら詳しく解説します。
なお、本記事では「Mac版」のパワーポイントを使った手順を解説します。
これから動画マニュアルの作成に取り掛かる方は以下リンクで動画マニュアルを作成する手順やポイントをご覧ください。
失敗しない動画マニュアルを誰でも簡単に作成する6つのポイント、作成手順や事例もご紹介
目次
パワーポイントを動画マニュアルにする手順
パワーポイントに口頭説明を加えることで、そのパワーポイントを「動画マニュアル化」させる手順をご説明します。
1.パワーポイント資料を用意する
2.スライドショーを記録する
3.スライドショーで録画を開始する
4.スライド操作と録音を進める
5.スライドショーを「ビデオ化」させる
1. パワーポイント資料を用意する
まずは動画マニュアル化させたいパワーポイント資料を用意しましょう。ホーム画面からファイルを選択します。また、動画マニュアルで「口頭説明」を加える場合、USBマイクやヘッドセットを準備します。スライドに合わせて発表者のナレーションを付け足すことができます。
2. スライドショーを記録する
1で用意したパワーポイント資料を「記録」します。ページ上部の「スライドショー」にある「スライドショーの記録」をクリックします。
録画開始後はナレーションやアニメーション挿入といった追加編集をする場合が多いため、念のためデータを複製しておきましょう。複製しておくことで、後から「編集前のページを使いたい」と思った場合でもすぐに対応できます。
3. スライドショーで録画を開始する
「スライドショーを記録する」ボタンをクリックすることで、背景が黒いスライドショー画面に移行します。
画面の中央左側にメインスライド、右側に2枚目のスライド、そして下部にすべてのスライドが羅列されているのが特徴です。発表者は、スライドの全体像を見ながらプレゼン資料を読むことができます。
スライドショーの録画は画面上部の「赤いボタン」を押すことで開始されます。
ボタンを押すと「3...2...1...(スタート)」とカウントされるので、多少余裕を持ってスタートできます。また赤いボタンの横にある「ビデオカメラ」のボタンを押すことで、発表者の顔を表示させることも可能です。
4. スライド操作と録音を進める
録画をスタートさせたら、スライド操作や録音を進めます。プレゼンが終了したら最後にもう一度「赤いボタン」を押し、スライドショーを終了させます。
最後のスライドを終了させる際は、数秒間「無音」の状態するのがおすすめです。そうすることで、突然ビデオが終了してしまうことを防止できます。また、作成したスライドショーは編集画面の左上にある「発表者ツール」より確認できます。
5. スライドショーを「ビデオ化」させる
スライドショーが完成したら、最後にコンテンツを「ビデオ化」させます。Macの「ファイル」から「エクスポート」をクリックします。
次に保存形式の選択画面が出てくるので、ファイル名とファイル形式を設定します。ファイル形式は初期設定が「PDF」になっているため「MP4」に変更します。
MP4を選択すると画質選択の画面が表示されます。解像度が高い順に「①プレゼンテーション品質」「②インターネット品質」「③品質が低い」を選択可能です。解像度は、①がフルHD(1080p)、②がHD(720p)、③はSD(480p)となります。プレゼン資料として使うなら①、②のどちらかがおすすめです。ご自身のデバイスの容量に合わせて選択してください。
画質を設定したら、最後に「エクスポート」をクリックします。
以上でビデオ作成は完了です。
パワーポイントでプレゼンテーションした動画マニュアルの制作方法
パワーポイントを動画マニュアル化させる方法をご紹介しました。しかし、業務効率化のためのリモートワークの推奨や社会情勢の変化から「関係者全員をオフィスに集めたプレゼンができないという場合もあるかと思います。
そのため、中には資料の説明を動画にするのではなく、発表者が参加者に対して説明をしている「全体のプレゼンテーション風景」を動画マニュアルにしたいという方もいると思います。
そこでおすすめしたいのがWeb会議ツール「Zoom」を使った方法です。Zoom会議でパワーポイントのプレゼンを行い、それを録画して「動画マニュアル」として活用することができます。
簡単な流れは以下のとおりです。
1.Zoom会議を開始する
2.レコーディングで録画を開始する
3.画面共有でプレゼンを開始する
4.終了後、動画ファイルを作成する
具体的な手順については、以下のリンクをご覧ください。
参考:Zoomを活用してパワーポイントのプレゼンを録画する方法
撮影した動画をパワーポイントに挿入する方法
パワーポイント自体を動画化させるだけでなく、パワーポイントのスライド内に「撮影した動画」を挿入することも可能です。具体的な手順は以下になります。
手順1 メニューの「挿入」をクリック
手順2 挿入タブの右から2番目にある「ビデオ」をクリック
手順3 ビデオの挿入形式を選びます
形式は「①ムービーブラウザから挿入」「②ファイルからムービーを挿入」「③オンラインビデオを挿入」の3つから選択可能です。いずれかを選択することで、スライド内に動画がアップロードされます。
YouTubeの動画を挿入する方法
ビデオの挿入形式にある「オンラインビデオ」を選択して、YouTubeの動画も挿入することができます。
手順1 YouTubeを開いて動画を検索(例:「カフェ ミュージック」で検索)
手順2 挿入したい動画のサムネイルをクリックし、画面上部のURLをコピー
手順3 「オンラインビデオ」をクリック
手順4 オンラインビデオのURL入力画面が出てくるので、ここにYouTubeの動画URLをペーストして「挿入」をクリック
手順5 スライド内に動画が表示されます。自由にサイズや位置を調整
ローカルファイルから直接挿入する方法
パワーポイントの操作メニューだけでなく、ローカルファイルにある動画をスライドから直接挿入することもできます。
手順1 メニューから「新しいスライド」をクリック
手順2 新しいスライドに、表やグラフ、画像、動画のアイコンが並んだ「コンテンツプレースホルダー」が表示されますので、「ファイルからムービーを挿入」を選択
手順3 ローカルファイルの選択画面が表示されます。「最近の項目」や「デスクトップ」、「ダウンロード」などから挿入したい動画を選択
パワーポイントで制作した動画マニュアルにBGMを設定する方法
パワーポイントではBGMを設定することも可能です。やり方は先ほどの動画挿入と似ています。
手順1 メニューの「挿入」をクリック
手順2 一番右にある「オーディオ」をクリック
手順3 続いてオーディオの挿入形式を選びます
形式は「①サウンドブラウザーから挿入」「②オーディオをファイルから挿入」の2つから選択可能です。
サウンドブラウザーとは、iPhoneでいう「ミュージック」のこと。MacやiPhoneでダウンロードした音楽からBGMを選択します。ファイルから挿入する場合は、他のプラットフォームから保存した音楽を挿入できます。
まとめ パワーポイントの動画マニュアル化は意外と簡単
本記事では、パワーポイントを動画マニュアル化について以下のポイントを中心にお伝えしました。
・パワーポイント内の「スライドショーの記録」から動画マニュアルを作成できる
・音声ナレーションを挿入する際はUSBマイクやヘッドセットを接続する
・全体のプレゼンテーション風景は「Zoom」を使うことで録画できる
・パワーポイントでは撮影した動画やBGMも簡単に挿入できる
お伝えしたように、パワーポイントの動画マニュアル化は意外と簡単です。基本的には既存資料にナレーションを付け足して、ビデオ形式で保存するだけです。必要に応じて撮影した動画やBGMも挿入できるので、ぜひ編集してみてください。
動画マニュアル作成なら「tebiki」がおすすめ
動画マニュアル作成なら、弊社が提供する動画マニュアル作成ツール「tebiki(テビキ)」がおすすめ。スマートフォンやタブレットから簡単に動画マニュアルが作成できる上に、多言語翻訳にも対応しています。ぜひ本記事の内容を、自社の動画マニュアル作成にお役立てください。
今すぐクラウド動画教育システムtebiki を使ってみたい方は、デモ・トライアル申し込みフォームからお試しください。