2024.9.11 動画マニュアルの作り方, 新人教育の教え方

【事例あり】OJTで動画を活用するメリットは?作成手順や活用できる場面

tebikiサポートチーム
執筆者:tebikiサポートチーム

製造/物流/サービス/小売業など、数々の現場で動画教育システムを導入してきたノウハウをご提供します。

かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki」を展開するTebiki株式会社です。

新人社員の育成に多くの企業ではOJTを採用していますが、「指導する側の負担が大きい」「担当者によって指導の内容に差がある」などの課題感があるのも事実です。

この記事では、動画をOJTに活用するメリットや実際に動画を活用している企業の事例をご紹介します。また、OJTに活用できる動画の作成手順も解説しますので、OJTによる負担にお悩みの方に参考にしていただければ幸いです。

OJTを動画に置き換えることを検討されている方は、動画マニュアル作成ガイドもぜひ参考にしてください。はじめて動画での教育に取り組む方でも、簡単に作成できるようわかりやすく解説しています。

目次

OJTに動画を活用するメリット

OJTは学習者の状況に合わせた指導が行えるため、高い効果が期待できます。しかし、教育の質や内容の一貫性が欠けるといったデメリットが発生してしまいます。OJTのメリットを活かしデメリットをなくすには、OJTに動画を活用するのがおすすめです。

ここでは、OJTに動画を活用する以下の5つのメリットを詳しく見ていきましょう。

 

動画マニュアルを活用し、現場の教育をカンタンにする方法を知りたい方は、以下の資料もご覧ください。動画マニュアルによる効果や作成のコツなどをわかりやすくご紹介しています。


教育コストや工数を削減できる

OJTの内容を一部動画に置き換えれば、教育に割く時間や工数を大幅に削減できます。

動画マニュアルを導入したサッポログループ物流株式会社では、マニュアル作成の工数とOJT時間の削減による教育のコスト削減を金額にすると「月額約30万円の削減」と試算しています。

株式会社Olympicでは、動画マニュアルの活用によって新人の独り立ち年数が6年から3年へ半減しました。エース社員が教育に割く時間を削減できたことで「指導者の人件費削減だけでなく売上機会の損失を抑制できた」とも実感しています。

教育内容を画一化できる

動画マニュアルにより、全ての従業員に同じ内容が提供されるため、教育の品質と一貫性が保たれます。これにより、業務における標準的な手順や基準が明確になり、全員が同じレベルの知識を持てるでしょう。

教育内容を画一化できない場合、製品やサービスの品質が安定せず、顧客満足度に影響を与える可能性があります。

細かな動きもわかりやすく伝えられる

動画では「重要な部分をアップで映す」「手元の見えにくい動きをスロー再生する」などの工夫により、ベテラン社員がサッと完了させてしまうような業務も、詳しくわかりやすく伝えることができます。

特に人の動作や機械/端末の操作など「動き」を含む業務内容であれば、映したいものを背景や音など「環境/状況」とセットで視聴できる動画は、OJT指導よりも再現性があると言えるでしょう。

好きなタイミングで復習できる

動画は好きなタイミングで何度でも視聴できるため、OJTの指導者に何度も聞くよりも、じっくりと復習に取り組むことができます。また、指導者不在の場合でも動画があれば好きなタイミングで復習が可能です。

動画マニュアルを導入した日本クロージャー株式会社では、「最初に動画で見て理解し、復習する」といった教育体制を構築したことで、理解から実践まで短時間でできるようになりました。また動画なら、OJTのように誰かが指導者を独占することなく、新人が複数の端末から同時に視聴できる点でも、早期育成にもつながっているとのことです。

外国人スタッフにも映像で伝えられる

外国人スタッフにOJTをする場合、言語の壁が生じてしまうこともあり、伝えたいことが中々伝わらないケースが考えられます。一方で、動画に置き換えると動きを繰り返し視聴できるため、言葉ではなく動きで理解することができて習熟度が深まるでしょう。

また、動画マニュアル作成ツールでは、動画の字幕やタイトルを自動翻訳できる場合もあるので、スタッフの国籍によって柔軟な対応が可能に。実際に動画マニュアルを導入した日世株式会社では、自動字幕翻訳で、外国⼈スタッフの理解度テスト正答率が100%になった事例もあります。

ここまでご紹介したようにOJTを動画へ置き換えることで様々なメリットが得られます。「動画マニュアルで現場の教育をかんたんにする方法」では、動画マニュアルを活用し、現場の教育方法をより具体的にまとめておりますので、併せてご覧ください。

【サンプル動画付き】OJTに動画を活用できる具体的な場面

OJTの代わりに動画マニュアルを利用している具体的な例を紹介し、どのようにして業務改善に貢献しているかを見ていきましょう。

製造業で使われている動画マニュアル


守ってほしい箇所の画面を一時停止させ「POINT」というマークを入れることで注目をひいています。
また、後半の「最後にはがれないようしっかり押さえたら出来上がりです」という字幕の箇所では、文字では「しっかり押さえる」という表現になりますが、動画で「指をくるりと一周させ1、2秒押さえている様子」が伝わり、細かいノウハウを具現化できています。

接客業で使われている動画マニュアル


「解説/OK例/NG例」の流れが論理的で、頭に入りやすい構成です。
また、「前向きなお答えをすることでお客様に期待感を持ちながらお待ちいただく」ためには具体的にどんな受け答えをすればよいのかがわかり、実践的な内容となっています。

より多くの事例や動画マニュアル例を見たい方は、以下の記事も併せてご覧ください。業界別に26社の動画導入事例をご紹介し、実際に企業で使われている65個のサンプル動画を掲載しています。

▼関連記事▼
【動画マニュアル事例集】業界別26社のサンプルを多数紹介

OJTに動画を活用している企業事例

tebikiを導入してOJTやマニュアルを動画に置き換え、社員教育を効率的かつ効果的に行えるようになった企業の事例を3社ご紹介します。


より多くの企業事例を知りたい方は、「
tebiki動画活用事例集」も併せてご覧ください。 各社がどのような現場教育の悩みを抱えて、tebikiで解決してきたのかがわかりやすく1冊にまとまっています。

株式会社GEEKLY

IT業界に特化した人材紹介事業を手がける株式会社GEEKLYでは、トレーナーごとの教え方のバラツキにより、新人社員の理解度に差が生まれること、トレーナーの負担が大きいことの大きく2つのOJT教育の課題がありました。

そこでtebikiを導入し、これまで行っていたOJTの7割近くをtebikiに置き換えることに成功。必要に応じてロールプレイングも挟むという効率的な教育体制の構築に成功しました。

具体的な教育効果としては、OJTの負担軽減によりトレーナー教育工数を7割程度削減。これによりトレーナーの教育時間を、年間約3,700時間削減できることになりました。新人を請け負うチームは目標が未達になる課題も解消された上、動画による教育で指導内容が統一化され、業務品質のバラツキも解消されました。

株式会社GEEKLYのインタビューは次の記事で詳しくご覧いただけます。

▼インタビュー記事▼
年間の新人教育時間を3,700時間削減。トレーナーの教育時間が大幅に減り営業成績も向上!

株式会社メトロール

株式会社メトロールでは、工作機械や産業用ロボット向けのセンサを製造・販売しています。現場のリーダーがOJT指導を行っていますが、指導内容にバラつきがあり、新入社員が具体的なイメージを持つのが難しいという課題がありました。

いくつかの動画サービスを検討した結果、tebikiのシンプルな動画作成プロセスが魅力で、動画編集の知識がなくても簡単に使えることが決め手となり、導入しました。

新人向けに簡単な操作マニュアルを動画で作成することで、指導者の繰り返しの説明時間を大幅に削減できました。導入前は1時間かかっていた指導内容も、動画マニュアルを活用することで半分以下の時間で教えることが可能になりました。

株式会社メトロールのtebiki導入による効果は、詳しくは次の記事をご覧ください。

▼インタビュー記事▼
世界で200社以上の装置メーカーに採用されているセンサの製造工程でtebikiを活用し、新人教育と多能工化を推進

ASKUL LOGIST株式会社

EC専門の総合物流企業、ASKUL LOGIST株式会社。同社ではこれまで、OJT指導と紙の手順書による教育を実施していましたが、OJT指導では指導内容にバラつきがあり、紙の手順書では動きのある作業の指導が困難でした。

tebikiを導入したことで、入社時のOJTや現場での繰り返し教育の工数を大幅に削減でき、外国籍スタッフはtebikiの自動翻訳機能を使って、自分の母国語で学習できるようになり、定着度の向上につながっています。また、教育にかかる時間が短縮されたうえに、理解度も格段に向上しています。

「スマートフォン1つで現場で撮影し、tebikiにアップロード、編集も簡単で初心者でも使いやすい」と語るASKUL LOGIST株式会社のインタビュー内容は、詳しくは次の記事をご覧ください。

▼インタビュー記事▼
従業員数3,500名超・全国15拠点で動画マニュアルtebikiを活用! 

実際に業務でどのような動画マニュアルが使われているのか知りたい方に向けて、「実際に業務で使われている動画マニュアルのサンプル集」をご用意していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

他にも幅広く、「業界別の事例とサンプル動画を見てみたい」という方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

▼関連記事▼
【動画マニュアル事例集】業界別26社のサンプルを多数紹介

OJTの動画化に「tebiki現場教育」が活用されている

職場のOJTを動画に置き換えていくためには、動画を簡単に作成でき、幅広い業界・業種で活用されている「動画マニュアルtebiki」の活用がおすすめです。

tebiki導入企業が一覧で見れる画像


以下のリンクをクリックすると、tebiki現場教育の資料をご覧いただけますので、本記事と併せてご覧ください。

>>かんたん動画マニュアル作成ツール「tebiki現場教育」のサービス資料を見てみる

次に、動画マニュアルtebikiが教育に適したツールである理由を3つご紹介します。

動画マニュアルの作成が誰でも簡単

マニュアルを作るために必要な機能を厳選したシンプルな操作画面のため、パソコン操作が苦手な人でも、使い始めたその日から動画マニュアルの作成が行えます。編集に時間がかかる字幕追加を自動で行う機能も搭載! 1つの動画を5分程度で作成できたという事例もあります。

具体的には、以下の3ステップで動画マニュアルの作成が可能です。

tebikiの動画作成フローを示した図

誰でも扱いやすくシンプルなツールだからこそ、tebikiならOJTの代替を担えるでしょう。

実際にtebikiを活用している児玉化学工業株式会社では、「動画作成がカンタンにできる」との声を頂いております。インタビュー記事は「手順書作成の工数は紙の1/3になったと思います。動画で作るのはかんたんだし、学ぶ側にもわかりやすいですよね。」よりご覧ください。

また、動画マニュアルで現場の効率化を実現した企業の「課題」や「動画による改善事例」をまとめた資料は、以下よりご覧ください。


教育管理機能により学習進捗度や習熟度がわかる

tebikiには、以下のような教育管理機能があります。

レポート機能

誰が/いつ/どのくらい動画を視聴しているのか学習進捗を管理する

テスト機能

自動採点可能なオリジナルテストを作成して習熟度をチェックする

タスク機能

特定のユーザーに特定の動画視聴を指示する

 
レポート機能やテスト機能により、動画を視聴した人の業務習熟度を把握できます。また、タスク機能ではたとえば職場に配属されたら一通り見るべき動画をコース化して配属された人に指示することで、視聴の進捗状況もわかります。

OJTでは指導すべき内容をすべて説明したのか記録を残すことが難しいですが、tebikiの教育管理機能では視聴の記録だけでなく理解度にも踏み込んだ管理が実現できます。

翻訳機能やスキル管理機能なども搭載

動画の字幕などを自動的に100カ国語以上の言語の字幕へ翻訳する機能も有しています。そのため、外国語を母国語とする従業員へのOJTの通訳/翻訳が不要となります。

また、以下の機能によって、さらに広範囲のOJTへ活用することが可能です。

  • 従業員のスキルを評価・可視化する機能
  • パソコンの画面操作を録画する画面収録機能
  • 地下や電波の届きにくいオフライン環境下での再生機能


tebikiのサービスについてさらに詳しく知りたい方は、以下の資料も併せてご覧ください。tebikiの特徴や機能詳細、導入効果について解説しています。

OJTに活用できる動画作成の6つの手順

OJT指導を置き換えられるような質の高い動画を作成するには、いきなり動画を撮影するのではなく、きちんと手順を踏むことがポイントです。手順を6つのステップに分けてご説明します。

  1. 目標や活用シーンを定める
  2. 構成案を作成する
  3. 撮影する
  4. 編集する
  5. 運用を開始する
  6. 定期的に更新する


動画の作成方法についてさらに詳しく知りたい方は、別記事『【完全ガイド】動画マニュアルの作成手順と18のコツ!事例やソフト比較、選び方も
』や、『はじめての動画マニュアル作成ガイド』の資料も併せてご覧ください。動画マニュアルの導入や作成について、わかりやすく解説しています。

 


STEP① 目標や活用シーンを定める

目標を決めることでスケジュールを立てることができ、かつ作成に携わるメンバーの目線を合わせることにつながります。たとえば「新人へのOJTを〇割動画化する」「〇個の業務を動画化し、標準化を〇年〇月までに完了する」など、可能な限り数値化しましょう。単に「動画を〇本作成する」など、手段へフォーカスした目標とならないよう注意してください。

また、活用シーンを明確にすれば、動画マニュアルの内容を学習者のニーズに合わせて設計できます。例えば、「新人教育用」「トラブルシューティング用」など目的に応じた内容を組み込むことで、実際の業務での利用価値が高まり、教育効果が向上するでしょう。

次の記事では、マニュアル作成における目標設定はどのように行えばよいのか、例文つきで解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

▼関連記事▼
【例文つき】マニュアル作成での目標設定方法とは?重要性やコツも解説

STEP② 構成案を作成する

STEP①で定めた目標達成のために、「どんな動画が必要で」「どんな順序で伝えるとわかりやすいか」を考えます。

「備品の管理」を動画化するなら、対象となる備品の紹介/管理の業務内容などとおおまかに2つの動画に分けるとします。そしてそれぞれの動画に必要なものや注意点、NG例など、盛り込む内容を洗い出し、動画内で説明する順序を決めていきます。

この段階で、誰が動画に出演してモデルや説明役を担当するかを決め、説明内容の台本を作成し、すぐに撮影に入れるよう準備しておきましょう。

STEP③ 撮影する

STEP②で作成した台本に従い、業務の様子をスマートフォンなどで撮影します。撮影に高機能なカメラは必要ありません。いつも使っている操作がしやすいスマートフォンで十分です。

スマートフォンでの撮影のコツを知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

▼関連記事▼
動画マニュアルの作り方:スマホ撮影の5つのコツ

STEP④ 編集する

CMやプロモーションビデオのような洗練された映像にする必要はなく、業務がわかりやすく伝わることを重視して編集を行いましょう。たとえば以下のような手法で編集します。

  • 字幕の挿入
  • ナレーションの追加
  • 〇や✕といった図形の差し込み
  • 別の画像/動画の差し込み
  • 不要な映像のカット
  • 映像の一時停止 など


▼実際に使われている動画マニュアル(児玉化学工業株式会社)▼

 

(再生される際は、音量にご注意ください)

STEP⑤ 運用を開始する

動画マニュアルが完成したら、いよいよ運用スタートです。動画を従業員へ共有して、視聴端末を整備しましょう。

動画マニュアルは作って終わりではなく、作成後の運用方法が重要です。動画の内製に試みたけれど失敗してしまった企業の方に、うまくいかなかったと考える理由について聞いたところ、「すぐに保存上限に達する」「見たいマニュアルが簡単に探せない」などの声があがりました。

どんなに効果的な動画マニュアルを作れたとしても、共有しやすい/閲覧しやすい体制が整っていないと、動画マニュアルの運用は成功しません。適切に共有/管理するためには、企業向けの動画マニュアル作成・管理ツールを利用するのがベストでしょう。

STEP⑥ 定期的に更新する

マニュアルの内容が古くなると、業務の実態と乖離して、使われなくなってしまいます。そうならないためには、半年や1年に1回は定期的に見直し、マニュアルを更新しましょう。

業務内容に変更があったらすぐに更新するのが望ましいですが、多忙にまぎれてマニュアルの見直しを失念する場合がありますよね。定期的なタイミングを決めておくと、次のタイミングで修正対応することが可能になります。業務の繁忙期を避けて、確実に見直し・更新作業に取り組めるタイミングを決めておきましょう。

動画を使わずに「OJTだけ」で教育するリスク

OJTに動画を利用せずに「OJTだけ」で教育するリスクは以下のようなものが考えられます。

  • OJT担当者の負担が増加してしまう
  • 担当者ごとの指導内容に差が出てしまい、習熟度にバラつきが生じる
  • わからないことを聞くことをためらってしまう
  • 担当者が不在の場合に教育が進まない


特にOJTの対象となる新人が多い場合、新人によっては「放置されているかも...。」と感じてしまい、早期離職や学習進捗が悪いなどの影響を及ぼすケースも考えられます。

リスクを放置すると状況が悪化してしまう一方なので、この記事で紹介したように動画マニュアルを活用するなどの対策を講じる必要があるでしょう。

まとめ

OJTは学習者に合うペースで指導でき、マニュアルでは伝えづらい細かいノウハウを伝えることができるメリットがある一方で、指導者の教え方・学習者の教わり方次第で理解にバラつきが出たり、指導者の負担が大きくなったりするデメリットがあります。また指導もどこまで行いどこまで理解したのか記録をとることは難しく、OJTは取り組みやすいものの万能ではない側面があります。

こういったOJTのデメリットを解消し、効率的・効果的に社員教育を行うには、「動画マニュアルtebiki」の利用が適していることをご紹介しました。動画は概念的な内容もわかりやすく伝える強みがあり、OJT/マニュアル/集合研修を丸ごと置き換えることも可能なので、無料トライアルで操作感や機能性を確認してみてください。

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