動画マニュアルを活用するメリット
動画マニュアルのメリットは、現場作業の様子が文章よりも鮮明に伝えられることです。文章や図面ではなかなか伝えられない微妙なカン・コツや新入社員にとって初見の業務でも、視覚的な理解が可能です。また、現場の臨場感を味わうことができるため、日本語がうまく通じない外国籍の社員でも学習効果が得られます。複雑な作業や速度を伝えたい業務の場合も、文章より簡単に概要が分かります。
『動画のマニュアルは手間が掛かるのでは?』『動画の編集などが難しいのでは?』と感じるかもしれませんが、動画マニュアル作成に特化したツールを活用することで、動画編集未経験の方でもかんたんに作成が可能です。
実際、私たちの動画マニュアル作成ツール「tebiki」を活用している現場では、紙や文書ベースのマニュアルを作成していた時期と比べて、作成工数が1/3まで削減されている事例もあります。
そのため、新人教育マニュアルを動画化することで、新人の理解力向上や教育担当者の工数削減といったメリットが期待できます。 その他の代表的なメリットとして、以下のようなものも挙げられます。
- 繰り返し視聴できるため、自学自習に役立つ
- 教育担当のレクチャーが不要になるため、人員や時間のコストが削減できる
- 紙を紛失する心配がなくセキュリティが強化できる
- 理解度に個人差が生じにくい(読む・聴く・書くより理解がスムーズ)
動画の活用を検討するうえで『メリットとデメリットを比較したい』という方は、以下の記事も併せてご活用ください。
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動画マニュアルを活用すべき?導入するメリットとデメリットを解説
動画マニュアルは「tebiki」での作成がオススメ
前述の「動画マニュアルを活用するメリット」でご紹介したように、動画で作成する場合は動画マニュアル作成に特化したツールの活用がオススメです。このようなツールで、製造業や物流業、サービス業など幅広い業界や業種で活用されているのが、私たちが展開する動画マニュアル作成ツール「tebiki」です。
専門知識がなくても簡単に作成できる
tebikiは実際の作業風景を撮影し、図形や一時停止機能など厳選されている編集機能を活用し、誰でもかんたんに動画編集が可能なクラウドサービスです。
一般的な動画編集ソフトはクリエイター向けゆえに「機能が豊富すぎて使える人が限られる」「高スペックのPCがないとスムーズに作業ができない」といった課題に直面するため、tebikiは教育に必要な機能を厳選したことでシンプルで分かりやすい操作性を実現しています。
また、動画の字幕は撮影時の音声が自動で文字起こしされるため、ゼロから編集して追加する必要もありません。
字幕を100を超える言語に翻訳できる
自動生成された日本語の字幕は、100を超える国や地域の言語に自動翻訳が可能です。実際にご活用いただいている方の声として『翻訳精度も問題なく伝わっている』『従来のマニュアルで行っていた翻訳工数がゼロになった』など、特に外国人従業員を多く抱える現場の方にオススメです。
また、外国人スタッフにとっても、業務の内容を母国語で学べるというのは心理的な不安が軽減されます。言葉や文化の違いから外国人スタッフの教育課題は起こりやすいので、動画マニュアルの活用がオススメです。具体的な効果や活動事例については、以下の資料で詳しくご紹介しています。
習熟度が可視化できる
新人教育マニュアルの目的は「新人の業務理解」にあります。そのため本来は、新人の習熟度をチェックする段階が必要ですが、なかなかそこまで整備することは現実的ではありません。
しかしtebikiなら、管理者は組織レポートでいつ/誰が/何のマニュアルを見ているかアクセス状況の確認が可能です。また、テスト機能も活用して内容が定着しているかチェックできるため、習熟度の進捗状況が一目で確認できます。
組織レポートの機能によって「マニュアルを作ったはいいものの活用されていない」状況も可視化できるため、組織内に視聴を促したり、該当のマニュアルをブラッシュアップして現場で使われるようにするという改善も可能です。
より詳しいtebikiのサービス概要について、3分で理解できるように内容を整理している資料をご用意しています。以下よりご覧いただけますので、こちらもご活用ください。
動画マニュアル「tebiki」を新人教育マニュアルを整備している事例
ここまで、新人教育マニュアルに動画を活用するメリットや方法について詳しくご紹介しました。ここからは、実際にtebikiを活用して新人教育マニュアルを整備している企業事例をご紹介します。
- カルビー株式会社
- 株式会社ハングリータイガー
- 株式会社GEEKLY
より多くのtebikiによる動画活用事例を知りたい方は、さまざまな業界の事例をまとめて知れる以下の参考資料をご覧ください。
カルビー株式会社
カルビー株式会社は、ポテトチップスやじゃがりこといった日本を代表するスナック菓子メーカーです。カルビー株式会社の製造技術や品質管理は業界内で高く評価されており、国内外での展開を積極的に進めています。
しかし、食品製造業としての成功の裏には、新規配属者の教育についての課題がありました。従来の座学による研修やOJTでは新人が「一気にすべてを覚えるのは難しい」「教育内容が教える人によって異なる」といった不安を感じる一方で、教育担当者も効率的な教育方法を模索し、その中で「教わる側の独り立ちが促進でき、かつ教える側の負担も軽減できる」システムの導入がカルビーの重要な取り組みとして浮上してきました。
そこで取り組みの手段として、tebikiを活用した「動画による新人教育の実証実験」を行った結果、新人スタッフはtebikiの動画マニュアルを非常に分かりやすく感じ、教育担当者からも動画を使用することで効率的に教育が行えるとの高い評価を受けました。
この実証実験の成功を受けて、現在はカルビーの複数拠点でtebikiによる動画活用が進められ、新人教育やスキルアップを実現しています。カルビー株式会社の具体的な活用事例は、以下のインタビュー記事をご覧ください。
▼インタビュー記事▼
カルビーが目指す製造現場の『効率的な多能工実現』と『新人の定着と早期独り立ち』。PoC検証を経て動画マニュアルtebikiを本格導入。
株式会社ハングリータイガー
株式会社ハングリータイガーは神奈川県横浜市を中心に、ハンバーグやステーキの専門店を複数展開しているチェーンレストランです。以前まで新人教育は紙マニュアルやOJTだったものの、接客の所作やキッチン業務など人の動きが伴う「業務ノウハウ」が伝わりにくいことに課題を抱えていました。
そこでtebikiを活用した動画マニュアルによる教育体制を構築したことで、アルバイトの方や調理未経験者への新人教育はtebikiを見るだけで、現場に出る一歩手前の水準までレベルアップさせることが可能になりました。同時にOJTやマニュアル作成といった工数も大きく削減されています。
株式会社ハングリータイガーの動画マニュアル「tebiki」活用事例は、以下のインタビュー記事で詳しくご紹介しています。
▼インタビュー▼
記事マニュアル作成やOJTの工数削減!接客の所作や業務の動きを伝えるには動画がベスト
株式会社GEEKLY
株式会社GEEKLYはIT業界に特化した人材紹介事業を行っている会社です。同社では、新人社員を受け入れるにあたりOJTの負担が大きく、トレーナーの負荷が月50時間ほどかかっていた課題がありました。また同時に、トレーナーごとに教え方のバラつきが生じることで新人の理解度にも差が生まれ、結果的に営業数字にも影響を及ぼしていました。
そこでtebikiを活用した動画マニュアルによる新人教育を推進し、属人的になっていたOJT教育から脱却しトレーナーの教育工数を年間3,700時間削減しています。現在では基本的な教育はtebikiで行い、営業のロープレなど業務品質を高める部分でOJTや研修を取り組み、効果的かつ効率的な新人教育体制を構築しています。
より詳細な株式会社GEEKLYの動画マニュアル活用事例は、以下のインタビュー記事をご覧ください。
▼インタビュー▼
記事年間の新人教育時間を3,700時間削減。トレーナーの教育時間が大幅に減り営業成績も向上!
ここまで、動画マニュアル「tebiki」を活用した実際の事例と具体的な効果をご紹介しました。tebikiを活用した、効果的かつ効率的な新人教育の実行/新人教育マニュアルの整備にご興味をお持ちの方は、以下よりお気軽にご相談ください。
新人教育マニュアルの目的は?そのメリット
「新人教育マニュアル」とは、新卒者や転職直後の中途社員、配置転換で新たに配属された社員に対し、業務の基礎知識などを教える際に使う手引書のようなツールのことです。
新人教育マニュアルの目的は、作業内容の理解を深めてもらうことや作業に必要な知識・スキルを習得してもらうためです。新人教育に限らず、さまざまな目的でマニュアルが作成されますが、いずれも根本的には教育を目的としています。主な目的は以下の通りです。
- 基礎知識やノウハウをムラなく伝承するため
- 教育担当者の負担を減らすため
- 新入社員の早期離職リスクを防ぐため
基礎知識やノウハウをムラなく伝承するため
新人社員が現場で活躍してくれる人材になるためには、企業は新人教育マニュアルを通して基礎知識やノウハウをムラなく共有し、独り立ちまでの期間をできるだけ短縮することから始めなければなりません。
ほとんどの企業で用いられている教育方法に、新人研修やOJT(On The Job Training)があります。新人研修やOJTとは、社内の上司や先輩が実際の業務を実践しながら基本的なスキルや手順を後輩へと伝承する指導方法です。しかし、担当する講師や指導者によって仕事の質および内容がバラついてしまい、手順が正しく伝わらずにミスが出てしまった場面に皆さんも一度は直面したことがあるのではないでしょうか。
そこで、正しい手順を内容のバラつきなく正しく伝えるために新人教育マニュアルが必要です。新人教育マニュアルのカリキュラムに沿って均一的に教えることができれば、重要事項を漏れなく伝承することができます。
一方で、状況によってOJTとマニュアルのどちらが教育に適切かが変わってきます。自社の環境が適切なのはどちらか?確認をしたい方は以下の記事をご覧ください。
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OJT研修とマニュアル教育の違い:「マニュアル作るよりOJTの方が早い」は本当か
教育担当者の負担を減らすため
新人教育マニュアルがあると、教育担当者の負担を減らせます。教育を行う際、担当者が毎回同じ内容を説明するのは時間と労力がかかるうえに、説明の抜け漏れが生じることもあります。
また、教育担当者が定常業務やトラブル対応などで立て込んでいる時に、新入社員は新人教育マニュアルを使って自学自習することも可能です。新人教育マニュアルは、さまざまなシーンで教育担当者の負担を減らすことができます。
新人教育マニュアルの制作は大変ですが、教育にかかる時間や労力が大幅に軽減できるため、取り組むべき業務です。
新入社員の早期離職リスクを防ぐため
一見、マニュアルと離職率には関係性がないようにも見えますが、教育環境の整備が早期離職の未然防止につながります。
まずは参考として2023年10月に厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」を見てみましょう。新規学卒者の就職後3年以内の離職率は中学卒:52.9%、高卒37.0%、短大卒42.6%、大卒32.3%という状況になっています。これは、10人の新入社員のうち、3~4人が3年以内に辞めてしまうと言い換えることができます。
▼令和2年3月新規学卒就業者の離職率▼
【厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します」より引用】
離職率だけではマニュアルとの関係性を把握できませんが、教育の重要性が高まっている理由を調べてみると新人教育マニュアルの重要性が分かります。
2023年2月に株式会社給与アップ研究所が中小企業(従業員数100名以上1,000名未満)の経営者104名を対象に実施した調査結果によると、教育の重要度が高まっている理由として最も選ばれているのが「社員の離職を防ぎエンゲージメントを向上させるため」という結果になっています。
▼社員教育・研修の重要度が高まっている理由▼
【株式会社給与アップ研究所「社員教育の課題に関する実態調査」より引用】
この結果を踏まえると、教育体制が整っていないことが社員の離職を招く原因の1つであることが浮かび上がってきます。新人教育マニュアルが整備されず「背中を見て覚えろ」という状態になってしまい、正しく手順が伝わらない結果ミスを起こして叱責をされるという、新人や職場にとってマイナスな印象を抱えてしまうサイクルがあるのではないでしょうか。
このような負の連鎖を防ぐためにも、新人教育マニュアルの整備が追い付いていない方はぜひ推進いただきたいと思います。
新人教育マニュアルに欠かせない内容や項目
新人教育マニュアルに欠かせない内容として、真っ先に挙げられるものは、基本的なビジネスマナーや企業理念です。社会人としての基本的な心構えや立ち振る舞いを身につけておけば、お客様へ失礼な対応をする心配がなくなります。その他の業務も、最初は一様に伝えておく必要があります。
以下に、新人教育マニュアルに欠かせない内容を解説していきます。
企業理念・社史・ビジョン
社史はもちろんですが、企業理念(企業が重要視する根本的な考え方)やビジョン(企業が一丸となって叶える展望)を伝えることも重要です。新入社員の「この企業の一員として、仕事で社会に貢献しよう」という覚悟が芽生える効果が期待できます。
ビジネスマナー
新入社員に教えた方がよいことは、ビジネスマナーだといわれています。お客様との対面・電話・メールなどにおいて、挨拶や礼儀を欠かさないように努める姿勢が最も重要です。新入社員が無知による失礼な言動を行ってしまうと、企業の評判を落とし兼ねません。工数などに余裕がある企業は、新人教育マニュアルとは別に、ビジネスマナーのファイル(またはブック)を作っておいてもよいかもしれません。
最初の作成時は大変ですが、その後は何年も繰り返し利用できます。イラストなどを添付して、事例を示すと分かりやすいです。具体例としては、エレベーター、会議室、タクシー、食事会などで、お客様をどの位置に誘導すればよいかを示してあげるとよいでしょう。
その他、新人教育マニュアルに記載するとよいビジネスマナーは、以下の通りです。
- 挨拶の仕方(お辞儀の仕方)
- 身だしなみ
- 敬語と言葉の遣い方(社内外での敬称の言い換えなど)
- 名刺交換の仕方
- 電話の受話・発話の対話例
- メールおよびビジネス文書(よくあるパターンの定型文を提供)
社内ルール
社内ルールは、全社員が見れる共用フォルダにまとめておくと便利です。新人教育マニュアル内には、そのフォルダにすぐ移動できるようにハイパーリンクを記載しておきます。共用サーバーがない場合は、保存先を表記しましょう。
新人教育マニュアルに記載するとよい社内ルールの参考例を、以下に挙げます。
- 企業倫理やコンプライアンス
- 社内組織図
- 社内座席表
- 業務ごとの担当者名簿(内線表・チャット・メールアドレスなども表示)
- 報連相(報告・連絡・相談)の徹底
- 出勤・有給・遅刻・早退・欠勤のルール
- 交通費や出張費の精算方法
- 経費精算の仕方
- 休暇申請の方法
- 会議室の予約方法
- 福利厚生についての説明(保養施設など)
- 評価制度
- 社内外でのセキュリティルール
- その他(備品の取り扱いや社内言語など)
業務の流れと全体像
新入社員の配属先が決まっている場合は、新人教育マニュアルに業務の流れを掲載します。新人教育マニュアルに業務の流れを掲載する際には、以下を参考にしてみてください。
- 業務の名称や目的
- 業務の手順
- 業務の規則・注意事項・判断基準
- 業務に関わる情報(取引先および担当者・優良顧客・社内組織)
- 社内ツールの使い方
- ITに関する基礎知識(パソコン・社内ネットワーク・セキュリティなど)
業務で使用するツールや機械の使い方
業務で使用しているツールや機械はマニュアル化するべきです。新人にとっては業務で使用しているツールを初めて触ることは珍しくないため、アカウント作成方法から基礎的な使用方法まで記載しましょう。
機械の使い方については、いくら中途社員でも職場によって機械の種類は異なります。そのため、誰でも分かるよう機械の使い方を細かくマニュアルに記載しましょう。
まとめ:tebikiを活用して新人教育マニュアルを充実させよう
今回は、トレーナーの負荷を軽減しつつも独り立ちを短縮させる新人教育マニュアルの作り方やコツを解説しました。ご紹介した実際の事例のように、新人教育マニュアルには動画を活用することが最も効果的です。
動画による新人教育マニュアルで教育担当の負担を減らし、新入社員の独り立ちをサポートする役割を果たします。また研修やOJTと合わせて利用することで、効果的に新人の業務品質向上も実現できるでしょう。
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