目次
- 1. 「研修動画」とは?(サンプル動画あり)
1-1. 実際に企業で使われている研修動画の例
2. 研修動画を導入するメリット
2-1. 場所と時間に縛られない柔軟な研修
2-2. 教育コストの削減
2-3. 研修の質を均一化
2-4. 反復学習による定着率向上 - 3. 研修動画のデメリットと対策
3-1. 動画制作に手間と時間がかかる
3-2. 受講者のモチベーション維持が難しい
3-3. 閲覧環境の整備や制限が生じる
3-4. リアルタイムの質疑応答が実施できない
4. 研修動画の活用ケースと企業事例
4-1. 新入社員研修
4-2. 技術研修
4-3. 安全研修
4-4. その他研修(コンプライアンス研修、営業ロールプレイング研修等)
5. 研修動画の作り方(7つのステップ)
5-1. ステップ1:研修テーマの決定
5-2. ステップ2:作成ツールの選定
5-3. ステップ3:台本の作成 / 出演者の選定
5-4. ステップ4:動画の撮影
5-5. ステップ5:動画の編集
5-6. ステップ6:研修後のフォローアップ体制構築
5-7. ステップ7:内容の更新
6. 研修動画の作成に成功している企業の共通点
6-1. 研修動画の作成工数が最小限
6-2. 現場スタッフでも動画作成・編集が可能(専任の作成担当者が不要)
6-3. 研修動画による教育成果が可視化されている
6-4. 使用すべきは「誰でも最小限の工数で作成かつ成果が見える化できるツール」
7. 研修動画の導入方法や作成/買い切りにかかる費用
7-1. 「内製」でかかる費用
7-2. 「外注/買い切り」でかかる費用
7-3. 「YouTubeによる研修教材」でかかる費用
8. 研修動画作成ツール「tebiki」を活用している企業事例
8-1. 株式会社GEEKLY
8-2. 株式会社日本セレモニー
8-3. 株式会社いなげや
9. まとめ
「研修動画」とは?(サンプル動画あり)
研修動画とは、企業や組織において、従業員・社員の教育・訓練を目的に作成された動画コンテンツです。研修動画では、以下のように多岐にわたるテーマを扱います。
- 業務知識やスキル
- 企業理念
- 複雑な作業手順
- 営業ロールプレイング
- コンプライアンス
- 安全衛生
研修動画は時間や場所にとらわれずに学習可能な柔軟性、教育コストの削減、教育内容の均一化といったメリットがあるため、近年、その動画による社内研修や新人研修が取り入れられています。
実際に企業で使われている研修動画の例
研修動画のサンプル動画を紹介します。他社で実際に活用されている研修動画を見ることで、今後作成する研修動画の要件やイメージを整理できるでしょう。
飲食店経営と衛生管理について解説する研修動画
研修動画のイメージがしやすいよう、サンプル動画を以下に掲載します。こちらは、企業内の売店や食堂の運営等を事業としている心幸ホールディングス株式会社によって作成された動画マニュアルです。
▼飲食店経営と衛生管理の研修動画の例(音量にご注意ください)▼
上の研修動画では、飲食店経営と衛生管理の関係性を動画で解説しています。テキストだけを能動的に読み込むのはハードルが高いですが、動画化することでスムーズな学習が可能です。
複雑な業務手順を解説する研修動画の例
また、以下の研修動画は「文章や言葉では伝えにくい複雑な業務手順」を動画化しています。こちらは、自動車部品の製造等を手掛ける、株式会社松田電機工業所の現場従業員によって作成された動画です。
▼パイプの面取り方法を解説する研修動画の例(音量にご注意ください)▼
注目ポイントを明示する図形活用や停止時間の設定など、研修を受ける従業員に配慮した研修動画になっています。
※以上2つの研修動画はいずれも、動画マニュアル作成ツール「tebiki」で作られています。
研修動画のサンプルをもっと見てみたい方は、「実際に業務で使われている動画マニュアルのサンプル集」もあわせてご覧ください。他社の研修動画を参考にすることで、自社で作成する際のイメージがつきやすくなるでしょう。下の画像をクリックすると、サンプル動画のダウンロードページフォームに遷移します。
研修動画を導入するメリット
研修動画は、従来の集合研修に比べて多くのメリットをもたらします。ここでは、特に重要な4つのメリットについて解説します。
これらは社員研修を動画化するメリットですが、具体的にどのようなツールを使って動画編集をすればいいのかもあわせて知りたい方は、「代表的な無料の動画編集ソフトを一覧でまとめた比較表」もご覧ください。以下のリンクをクリックすると、比較表をダウンロードできます。
場所と時間に縛られない柔軟な研修
研修動画は、オンライン環境と視聴デバイスがあれば、時間や場所を選ばずに受講できます。これにより、従業員は自身のペースで学習を進めることができ、多様な働き方にも対応可能です。例えば、リモートワーク中の従業員や、複数の拠点を持つ企業でも、研修機会を平等に提供できます。
オフライン型の研修では場所の確保や決められた時間内での実施が強いられるので、柔軟な研修体制を整えたい場合は動画形式がおすすめです。
教育コストの削減
研修動画は以下のような、オフラインの研修で本来かかるはずのあらゆるコストを削減できます。
- 会場費
- 交通費
- 人件費(講師・指導者)
- 資料作成費
また、一度作成した動画は繰り返し利用できるため、長期的なコストメリットも大きいです。例えば、従来の集合研修では講師の拘束時間や移動費が発生していましたが、研修動画ではこれらのコストをかけず、何度でも研修内容をデバイス上で視聴・学習できます。
研修の質を均一化
研修動画は、講師の質や経験に依存することなく、常に一定の品質で研修を提供できます。これにより教育内容の標準化が図られ、受講者間の学習のばらつきを縮小できます。
例えば、製造業や接客業のような「文書や言葉では表現しにくい業務プロセスの研修」をOJTで実施する場合、指導者によって教育のばらつきが大きくなりがちです。しかし複雑な業務プロセスを一度動画におさめれば、平等な研修が提供できるようになり、均一な教育品質を保てます。
反復学習による定着率向上
研修動画は繰り返し視聴できるため、知識の定着や理解度の向上に効果的です。オフライン研修では一度重要なポイントを聞き逃すとその後の研修にも支障が出ますが、動画であれば十分な理解が得られるまで研修を受けられます。
このように、研修動画は場所と時間に縛られない柔軟性、教育コストの削減、教育の質を均一化、反復学習による定着率向上といった多くのメリットをもたらします。多くの企業が文書マニュアルから動画マニュアルに乗り換えているのは、上記のメリットによる影響が大きいと言えます。
研修動画のデメリットと対策
研修動画は多くの利点を持つ一方で、導入にあたっては考慮すべき課題やデメリットも存在します。ここでは、研修を動画で実施するデメリットと、それらを克服するためのポイントについて解説します。
動画制作に手間と時間がかかる
研修動画の制作には、撮影、編集、ナレーション収録など、一定のコストがかかります。また、研修内容の変更や情報の更新が発生した場合、動画の修正や再編集が必要となり、追加の手間とコストが発生します。
特に、情報更新頻度が高い研修内容の場合、動画のメンテナンスにかかる負担を考慮する必要があります。
したがって、動画制作のリソースを最小限にする対策は「手間も時間もかからない動画作成ツール」の導入です。とはいえ動画作成ツールの種類はたくさんあり、何を選べばいいのか分からなくなることが多いでしょう。
そこで「とにかくかんたんに動画マニュアルが作成できるツール」のひとつに「tebiki」という動画マニュアル作成ツールがあります。動画作成に追われて通常の業務時間が確保できないという、よくある失敗パターンを避けるためにも、だれでも手軽に扱えるツール選びを重視しましょう。
「tebiki」の詳しい機能や導入事例は、以下の画像をクリックしてご覧いただけます。
受講者のモチベーション維持が難しい
オフライン研修や集合研修では、参加者同士の交流や講師との直接的なやり取りが存在します。したがって学習意欲が刺激される機会があると言えますが、動画研修ではそうした環境的な刺激が少ないです。ゆえに受講者のモチベーション維持が課題となる場合があります。
特に、長時間の動画や単調な内容の場合、集中力が途切れやすく、学習効果の低下につながる可能性も考慮する必要があります。
そのため、研修動画を採用する場合は「インタラクティブ要素の導入(クイズ、アンケート、コメント機能など)」や「短時間動画への分割」といった、受講者が飽きない工夫を考慮をすると良いでしょう。
閲覧環境の整備や制限が生じる
研修動画を視聴するには、視聴デバイスが必要です。オンライン視聴であればインターネット環境も必須になります。つまり受講環境によっては、動画がスムーズに再生されない、音声が途切れるなどの問題が発生する可能性があります。
特に、通信環境が不安定な場所や、古いデバイスを使用している場合、学習に支障をきたす可能性を考慮する必要があります。したがって、動画で研修を実施する場合は以下の考慮が必要です。
- オフライン環境下でも再生できるように整備する
- 映像と音声がクリアに出力される動画視聴デバイスを選定する
- 事前に動画視聴の推奨環境を受講生に明示する
また、動画ファイルの取り扱いを誤ると、セキュリティリスクにも影響が及びます。
リアルタイムの質疑応答が実施できない
オフライン研修では、受講者はその場で講師に質問し、疑問点をすぐに解消できます。一方で動画研修では、そうした即時的な質疑応答が基本的に不可能です。
そのため、受講者は疑問点を抱えたまま学習を進めざるを得ない状況に陥る可能性や、疑問の解消に時間がかかってしまう可能性も考慮する必要があります。
したがって、動画研修では必要に応じて「質疑応答フォームの設置」や「定期的なオンライン質問会の実施」のような、質疑応答の代わりとなる機会を設けると良いでしょう。
研修動画の活用ケースと企業事例
研修動画は具体的にどのようなケースで活用されているのかを、企業事例とあわせながらご紹介します。
基本的に、研修動画は以下のような活用例に集約されます。
研修動画のサンプルをいくつか見てみたい方は、「実際に業務で使われている動画マニュアルのサンプル集」もあわせてご覧ください。研修にておいて動画がどのように活用されているのか、よりイメージが固まるはずです。下の画像をクリックすると、研修動画のサンプルダウンロードページに遷移します。
新入社員研修
研修動画がよく活用されるケースとして「新入社員研修」が挙げられます。企業文化や業務の基礎を学ぶ重要な機会です。
新入社員研修では、ビジネスマナー、企業理念、社内システムの使い方、配属部署紹介など、多岐にわたる内容を網羅する必要があります。動画を用いることで、これらの情報を体系的に・各自のペースで学習が可能になり、入社直後でもスムーズに研修を受けられます。
新入社員研修に動画を取り入れると、以下のような効果が期待できます。
- 研修期間の短縮
- 研修内容の均一化
- 新入社員の早期戦力化
例えば以下の動画は、食品製造業を手掛ける「六甲バター株式会社」が作成した、保護具の着用方法を解説した動画になります。保護具の着用という基礎的な内容を丁寧に動画におさめ、新入社員でも円滑にキャッチアップできる体制を整備しています。
▼保護具の着用方法の解説動画(音量にご注意ください)▼
※「tebiki」で作成
技術研修
専門知識や難易度の高い業務を理解するための「技術研修」にも、研修動画はよく活用されます。特に、複雑な操作手順や業務プロセスを理解する必要がある研修は、動画を用いることで、視覚的に分かりやすく情報を伝達できます。
例えば製造業のような「複雑な機械の操作手順」を覚える必要がある場合は、操作手順をすべて動画におさめることで、文章や口頭説明だけでは伝わりにくいニュアンスや細かな動きまで正確に伝達できます。
したがって技術研修に動画を導入すれば、以下のような効果が期待できるでしょう。
- 複雑な技術の伝承
- ベテラン社員の指導コスト削減
- 技術レベルや作業品質の標準化
技術研修の動画例として、専門技術が必要な業務プロセスを可視化した動画を以下に掲載します。こちらは自動車部品の製造を手掛ける「児玉化学工業株式会社」が実際に作成した動画です。
▼ヤスリでバリを取る手順を解説した動画(音量にご注意ください)▼
※「tebiki」で作成
安全研修
安全研修は、従業員の安全を守るために不可欠な研修です。事故の事例や危険な状況をリアルに伝えることで、受講者の安全意識を高める効果が期待できます。
特に、危険を伴う作業現場では、過去の事故映像や業務のNG手順等を視覚的に伝えることで、従業員に具体的な危険性を認識させ、安全意識の向上を図ることが重要です。まとめると、安全研修を動画で伝えるメリットは以下のとおりになります。
- 労働災害の削減
- 従業員の安全意識向上
- 法令遵守の徹底
安全研修の研修動画例として、鶏卵業界における老舗企業である「イセ食品株式会社」が実際に作成した動画をご覧ください。危険を伴う業務プロセスを解説し、安全向上に努めています。
▼ロール台車の安全な取り扱い方を解説する動画(音量にご注意ください)▼
※「tebiki」で作成
その他研修(コンプライアンス研修、営業ロールプレイング研修等)
その他にも、コンプライアンス研修や営業ロールプレイング研修で動画が用いられるケースはよくあります。
特にロールプレイング研修は、動画であれば一連の流れや動作を一目で見て理解できるようになるので、動画教材との相性が良いと言えます。
以下の動画は、人材事業を展開する「テンプスタッフフォーラム株式会社」による「訪問営業の商談」の解説動画であり、営業プロセスのロールプレイングが確認できるようになっています。
▼訪問営業の商談解説動画(音量にご注意ください)▼
※「tebiki」で作成
研修動画の作り方(7つのステップ)
研修動画の基本的な作り方は、以下の7つのステップです。
研修動画でよくある失敗は「作って終わり」になることです。誰にどれだけ見られているか可視化できず、研修教材・教育コスト削減への効果も不明瞭なため、「作ってみたものの、効果が分からずやめた」という企業は少なくありません。
つまり研修動画の作成において最も重要なのは、動画公開後の「運用」です。その詳細を解説すると本記事のボリュームが膨大になるので、運用ポイントについても詳しく言及している資料「はじめての動画マニュアル作成ガイド」もあわせてご覧いただくことをおすすめします。以下の画像をクリックして読んでみてください。
ステップ1:研修テーマの決定
研修動画を作成する上で、最初に重要なのが研修テーマの決定です。
何を伝えたいのか、誰に伝えたいのかを明確にすることで、動画の方向性が定まり、目的からズレない研修動画を作成できます。したがってテーマ設定では、以下の点を考慮しましょう。
研修の目的 |
動画を通して受講者にどのような状態になってほしいのか(知識の習得、スキルの向上、行動の変化など) |
対象者 |
誰に向けた研修なのか(新入社員、中堅社員、特定の部署の社員など) |
研修内容 |
具体的にどのような内容を教えるのか(業務手順、製品知識、コンプライアンスなど) |
上記の項目で企画することで、抜け漏れなく・無駄なく研修トピックを洗い出せます。
ステップ2:作成ツールの選定
動画作成のツールは、主に以下があります。
- 動画マニュアル作成ツール(1番おすすめ)
- 動画編集ソフト
- 録画機能付きプレゼンテーションツール(MicrosoftのPowerPointなど)
特に理由がない限りは「動画マニュアル作成ツール」を選びましょう。研修動画は、映像美かつリッチな動画に仕上げる必要はありません。それよりも「業務時間を圧迫せずにすむ、だれでもかんたんに扱えるツール」であることが非常に重要です。
一番のおすすめは、「だれでもかんたんに動画マニュアルを作成できる」ことを最優先に設計された動画マニュアル作成ツール「tebiki」です。研修動画の作成ツールとして、多くの企業に活用されています。
tebikiの詳しい機能は以下の画像をクリックしてご覧いただけますので、あわせてご覧ください。
まずは無料の動画編集ソフトで作ってみたいという方は、「無料で使える代表的な動画根集ソフト一覧とそれぞれの比較表」を参考にすると良いでしょう。どの編集ソフトを選べばいいか、一目で分かるようになっています。
ステップ3:台本の作成 / 出演者の選定
作成ツールを選定し終えたあとは、台本の作成と出演者の選定を行います。以下のポイントを押さえながら台本を作成すると、質の高い研修動画になります。
- STEP①で決定した研修テーマで伝えたいことを整理する
- 伝えたいことに沿って、動画の流れ(構成)を考える
- 3分前後で完結するシナリオを目指す
- セリフやナレーション、画面に表示するテキストなどを記述する
台本が決定したら出演者を選定してください。外部に委託する選択肢もありますが、可能な限り「社内」の「スキルが高い方」に出演していただきましょう。
ステップ4:動画の撮影
作成した台本に沿って、動画を撮影します。撮影には、お手持ちのスマートフォンを使うのがおすすめです。慣れた機器の方が扱いやすく、スムーズに撮影が進むでしょう。
スマートフォンを使って上手に撮影するためのコツは、以下の記事でご紹介しています。
ステップ5:動画の編集
動画の編集フェーズでは、とにかく受講者にとって見やすい・理解しやすい研修動画に仕上げることを目的としてください。具体的には以下のポイントを意識すると良いでしょう。
情報を整理する |
伝えたい情報を絞り込み、冗長な部分(例えば、会議の冒頭の挨拶など本題に関係のない部分)をカット。受講者の集中力を維持し、学習時間を短縮します。 |
視覚的に工夫する |
テロップや図解などを用いて、情報を分かりやすく補強。例えば、業務プロセスを説明する動画の中で特に重要なコツは、動画を静止&テロップ挿入によって強調します。 |
音声を明瞭にする |
可能な限りナレーションを入れましょう。ナレーションの有無によって、研修動画の分かりやすさは大きく異なります。 |
「視覚的に工夫する」例として、以下の画像をご覧ください。
こちらは、製造業における現場業務の「OK例」を解説している動画のキャプチャですが、丸の図形を挿入することで「正しい業務手順が説明されている」ことが視覚的に理解できる見せ方になっています。
こうしたコツを押さえることで、受講者の理解度向上や学習時間短縮に繋がる研修動画が完成します。動画作成のコツをもっと知りたい方は、「はじめての動画マニュアル作成ガイド」もあわせてご覧ください。
ステップ6:研修後のフォローアップ体制構築
研修動画は「その場で質疑応答する」「そばにいる指導者に話しかける」ことができません。したがって、動画視聴後に受講生が抱えた疑問や懸念を解消する機会の設定が必要になります。
- 研修動画の感想を収集するアンケートフォームを作成する
- 視聴後に担当指導者と会話する時間をカリキュラムに組み込む
- 視聴後にテストを設け、結果をフィードバックする時間を作る
こうしたフォローアップの体制を作れると、受講生を放置しない研修動画教材が作れます。
ステップ7:内容の更新
フォローアップや受講者からの感想を通して、内容を更新します。更新は1度切りではなく、今後も半年か1年に1度見直しを行い、更新し続けていくと常に活用される研修動画にできます。
研修動画の作成に成功している企業の共通点
研修動画の作成や運用に成功している企業に共通する特徴は以下の3点です。
逆に言えば、上記が実現できる研修動画作成ツールや編集ソフトを選ぶのが必須です。
動画マニュアル作成ツール「tebiki」は、「誰もが最小限の作成工数で動画の作成・編集ができる」かつ「動画の視聴状況が従業員ごとにリアルタイムで把握できる」のが特徴なので、多くの企業が研修動画を作成する手段として活用しています。
以下の画像をクリックすると「tebikiの詳しい機能が3分で分かる資料」をご覧いただけます。ツール選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
研修動画の作成工数が最小限
研修動画は、あくまで従業員の教育・育成を目的とした手段です。動画作成に過度な時間と労力を費やし、本来の業務に支障が出てしまっては本末転倒です。
したがって本業への影響を最小限に抑え、継続的な運用を可能にするため、作成工数の最小化は非常に重要です。
工数が少なければ、定期的な更新や改善も容易になり、常に最新の情報を提供できます。担当者の負担軽減にも繋がり、長期的な運用体制を構築できます。
そのため研修動画作成ツールを選ぶ際は、操作の簡単さ、編集機能の充実度、テンプレートの有無などを考慮し、最小限の工数で作成できるものを選びましょう。
現場スタッフでも動画作成・編集が可能(専任の作成担当者が不要)
研修動画は、現場の状況やニーズを最もよく理解している現場スタッフが作成・編集することで、芯を捉えた内容になります。特にデスクレス領域の業務は、現場スタッフしか分からないカンコツや専門知識が点在しており、それらをどれだけ言語化できるかが、良質な研修動画を作る鍵を握ります。
また、一部の現場スタッフしか動画作成ができないような体制は避けなければなりません。作成担当者が限られる場合、その担当者が突然の異動や退職となった際に動画作成体制が機能しなくなるからです。
したがって、誰でも動画の作成/編集ができる動画マニュアル作成ツールを選ぶことが必須と言えるでしょう。
研修動画による教育成果が可視化されている
研修動画を導入する目的のひとつには、従業員のスキルアップや業務効率の向上など、具体的な成果を出すことも含まれます。研修動画の導入効果が見えなければ、導入コストや動画作成コストが果たして妥当なのかどうかが不透明になります。
したがって研修動画作成ツールを選ぶ際には、視聴履歴の確認、テスト機能といった「効果測定に必要な機能」が備わっているかどうかが重要になります。
使用すべきは「誰でも最小限の工数で作成かつ成果が見える化できるツール」
上記の3つのポイントを踏まえると、研修動画作成ツールに求められるのは、「誰でも最小限の工数で作成でき、かつ研修成果を可視化できる」ことです。これらの要件を満たすツールを選定してください。
動画マニュアル作成ツール「tebiki」は、シンプルな操作性で誰でも簡単に動画を作成・編集できるだけでなく、視聴状況の分析やテスト機能など、研修効果を可視化するための機能も充実しています。詳しくは、下の画像から「3分で分かるtebikiサービス資料」をご覧ください。tebikiを導入した企業事例も掲載されているので、活用のイメージがつくでしょう。
研修動画の導入方法や作成/買い切りにかかる費用
研修動画の導入方法は大きく分けて、内製、外部委託/買い切り、YouTubeの活用という3つの選択肢があります。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、かかる費用も異なります。
「内製」でかかる費用
内製による研修動画作成は時間や手間はかかりますが、内容を自由にカスタマイズできる点や、ノウハウを社内に蓄積できる点がメリットです。
内製にはさらに、「動画マニュアル作成ツール」を使用する方法と、「動画編集ソフト」を使用する方法があるので、それぞれの費用感を解説します。
「動画マニュアル作成ツール」を導入する場合
動画マニュアル作成ツールの費用感は、一概には言えないのが実情です。というのも、導入企業の「従業員数」や「取り入れたい機能」によって費用感は異なるからです。
前述してきたように、研修動画を作成する最も効果的な方法は「動画マニュアル作成ツールを内製で活用」することなので、気になる動画マニュアル作成ツールを「無料で試しに使ってみる」ことをおすすめします。無料で使用し、合わなければ他の手段を検討しましょう。
動画マニュアル作成ツールの候補のひとつとして、無料トライアルを実施中の動画マニュアル作成ツール「tebiki」を検討してみてください。
「動画編集ソフト」を使用する場合
動画編集ソフトを使用する場合、「5,000円~20,000円/年間」が費用の相場となっています。ソフトによっては安価に導入できますが、そのぶん、動画編集ソフトは多機能なあまりうまく使いこなせないツールが多いです。
誰でも使いこなせないツールは、動画作成の専任担当者が生まれる元凶となるので、あまりおすすめできません。
それでも動画編集ソフトを試しに使ってみたい場合は、まずは「無料」のものから使用しましょう。「無料で使える代表的な動画編集ソフトの一覧と、それぞれのメリット/デメリットの比較表」が見られる資料を、下のリンクにご用意しています。ソフト選びの参考にしてみてください。
>>>「動画マニュアルが作れる!無料の動画編集ソフト比較表」を見てみる
「外注/買い切り」でかかる費用
外部委託や買い切りタイプの研修動画を導入する場合、1動画あたり「100,000円~600,000円」ほどの費用がかかります。もちろん動画の長さ、制作内容、撮影日数などによって費用が大きく変動しますが、一般的には「高額」です。
特に、ドラマ仕立ての動画や、高度なCGやアニメーションが使用されている研修動画の場合は、さらに高額になります。買い切りの場合は、動画の著作権を自社で保有できますが、制作費用はさらに高額になる傾向があります。
外注や買い切りは一番おすすめできない選択肢です。というのも、外部の制作会社は、その企業の現場業務を専門とした人が作っているわけではないため、現場のニーズやツボを十分に押さえた研修動画にならない可能性があるからです。結果として、現場で活用されない動画になってしまうリスクもあります。
「YouTubeによる研修教材」でかかる費用
YouTubeで公開されている動画の中から、社内研修に活用できる動画を採用する方法ですが、こちらは基本的に費用がかかりません。
数多くの動画の中から選べる点と無料で使える点がメリットですが、YouTubeで公開されている動画は、著作権で保護されています。そのため、「社内研修で使用してよいか」を制作者へ確認する必要があります。また、YouTube上で広告が入ると、研修に集中できない可能性があることも認識しておきましょう。
また、セキュリティリスクを懸念し、YouTubeによる研修は採用しない企業が多くこちらもあまりおすすめできません。
補足:YouTubeで公開中の研修用動画
補足として、YouTubeで活用できる研修動画を取り上げます。
ビジネスの場で不可欠な名刺交換のやり方をわかりやすく解説した動画です。名刺の取り扱いや、同時に交換する際の立ち位置やセリフ、さらに2対2など複数人での名刺交換方法がわかります。
新入社員が職場でスムーズなコミュニケーションをとるために必要な7つのコツを解説した動画です。どの業種・業界でも共通する基本事項であり、それぞれのコツがなぜ必要か理由も具体的に紹介されています。
研修動画作成ツール「tebiki」を活用している企業事例
動画マニュアル作成ツールtebikiを活用して、研修や教育を効率化している企業の事例を3つご紹介します。
より多くの導入事例を読みたい方は、以下の導入事例集も併せてご覧ください。各企業がどのような課題をtebikiで解決できたのかがわかりやすく1冊にまとまっています。
株式会社GEEKLY
IT・WEB・ゲーム業界への人材紹介事業を展開する株式会社GEEKLYでは、業務研修はおもにOJTによる指導で行っていました。ただ、トレーナーの教え方のバラつきによって新入社員の理解度に差が生じたり、大きな教育負担から目標が未達になったりするなどの課題がありました。
動画による研修を検討し、動画編集ソフトやYouTubeを活用した体制づくりに取り組むも、作成した動画の保存場所や管理面の問題から断念。ツールを検討した結果、簡単に動画を作成できクラウドに集約して保存できるtebikiを導入することになりました。
簡単に動画を作れるからこそ、導入1年で1,300本以上の研修動画を作成。OJTの7割近くを動画マニュアルに置き換えることに成功したため、トレーナーが担う教育時間を年間約3,700時間削減できる見込みになりました。
目標の未達も解消され、教育内容の標準化ができたためバラつきがなくなり課題が解消された上、レポート機能で各社員の学習状況を分析したところ「視聴時間が長い新人社員はすぐに高いパフォーマンスを発揮する」という傾向も把握できています。
「早期に新人が結果を出せる環境作り」に手応えを得た株式会社GEEKLYの事例について、詳しくは次の記事をご覧ください。
▼関連記事▼
年間の新人教育時間を3,700時間削減。トレーナーの教育時間が大幅に減り営業成績も向上!
株式会社日本セレモニー
冠婚葬祭イベント運営を中心にホテルやレストランなど幅広く事業を展開している株式会社日本セレモニーは、おもてなし創出のためスタッフ教育に注力しています。これまで本社に新入社員を集め集合研修を実施していましたが、コロナ禍によって中止に。そこで、Web会議システムによるオンライン研修とtebikiを併用することで、これまでの教育の質を維持することに取り組みました。
具体的には、tebikiで基本動作を収録した動画を作り、オンライン研修中に研修講師がtebiki画面を共有しながら説明。さらに、毎日の研修後2時間ほど、tebikiを使った自習に充てました。
動画による研修は、受講生が集中力を維持でき、紙より多くの情報量を伝えられる / 繰り返し自習できる / 参加場所を選ばないなど多くのメリットがあり、コロナ禍をきっかけに対面ではない研修に置き換えが可能であると実感されました。
「声のトーンや間のとりかた、細やかな動き」などの人材教育には動画が必要と語る、株式会社日本セレモニーの詳しいインタビューについて、ぜひ次の記事をご覧ください。
▼関連記事▼
ブライダルの新人教育動画マニュアル事例 | 結婚式場の接客新人研修をZoomと動画で実現!
株式会社いなげや
一都三県を中心に133店舗の食品スーパーを展開する株式会社いなげやでは、教育の体制の違いなどから、集合研修の教育内容を各社員へ伝えていくのが難しい状況にありました。さらに、コロナ禍も相まって教育体制の維持が困難に……。そこでいくつかの動画サービスを検討した結果、tebikiを導入しました。
スマートフォンで撮影した動画を、パソコン操作が苦手な社員でも簡単に編集でき、全店舗へ同じ教育内容を伝えることに成功。教育のバラつきが解消された上「動作の流れの確認がきちんとできた」「何度も繰り返し見ることができて便利」など、前向きな意見が各店舗の社員から集まりました。
「自社で動画作成や保存先の体制を構築するには工数や費用がかかる。セキュリティが堅牢なtebikiに構築してもらえる点もメリット」と語る株式会社いなげやの詳しいインタビューは、次の記事でご覧いただけます。
▼関連記事▼
小売業の動画マニュアル導入事例 | スーパー133店舗の現場で動画を活用。レジ打ち、接客時の応酬話法、クレジットカード運用など教育をスピーディに実施
まとめ
動画による研修について、メリット/デメリット、作り方や費用、おすすめの動画作成ツールなどをご紹介しました。
動画が適している研修内容としては、企業理念など抽象的な内容や、動作や操作といった動きの業務、営業やコンプライアンスの具体的なロールプレイングなどが挙げられます。動画は視覚的に印象に残りやすく、何度でも反復して自習できるメリットがある一方で、作成にあたっては動画編集スキルが必要でコストがかかるデメリットもあります。
このようなデメリットを解消するツールとして、動画マニュアル作成ツールtebikiをご紹介しました。動画編集を経験したことのない社員も「操作がとてもわかりやすくて安心しました」などの声をいただけるほど簡単。動画本数やデータ量などの制限なくクラウドに集約保存でき、月額数万円からとコストを抑えて導入できます。tebikiでは導入前に無料トライアルができますので、ぜひ機能をご確認の上トライアルをご利用ください
今すぐクラウド動画教育システムtebiki を使ってみたい方は、デモ・トライアル申し込みフォームからお試しください。