2020.9.21 マニュアルの作り方

マニュアルとは:「作業手順書」「SOP」等の類語との意味の違いや英語の呼び方など

貴山 敬
執筆者:貴山 敬

動画教育システムtebikiを提供するピナクルズ株式会社代表取締役。元食品工場長、ISO9001導入責任者。現場の使いやすさを1番に考えてサービス開発しています。

「マニュアル」とは、Wikipediaによると「ある条件に対応する方法を知らない者(初心者)に対して示し、教えるために標準化・体系化して作られた文書」とされており、標準化/体系化/文書化などがポイントであることがわかります。

動画教育システム tebiki を提供している弊社では、マニュアルのことを「業務内容を見える化したもの」とシンプルに定義しており、様々な内容のものを幅広く「マニュアル」と呼んでいます。

「業務内容を見える化したもの」を示す用語は会社/業界/業務内容で様々なものがあり、本記事では、各用語の違いと背景、使われる業界などをご紹介します。

 

目次

教育/業務/作業/操作マニュアル

「マニュアル」の頭に用語をつけて、その用途を強調することがあります。

教育マニュアル

新入社員の教育用に特に作られたもの。入社3ヶ月間ぐらいまでに教える教材を「教育マニュアル」と呼ぶ会社が多いようです。

業務マニュアル

仕事の手順やノウハウをまとめたもの。細かい作業手順を含めた、対象業務全体をカバーしたものが多いです。
例)「ハンバーグ定食の調理方法」を含めた「調理作業全体」を業務マニュアルと呼ぶ

作業マニュアル

業務マニュアルの中で、特定作業のことをまとめたもの。手元に置いて見ながら作業することが多いです。後述の「チェックリスト」と同じ意味で使うこともあります。

操作マニュアル

特定の機械の使い方(操作方法)をまとめたもの。

作業手順書

全体の業務フローよりも、特定の作業プロセスにフォーカスしたもの。
例)「衛生管理マニュアル」の中の「手洗い作業手順」

「作業マニュアル」とほぼ同じですが、作業のステップ(手順)を明確にわけて記載されます。

作業の段取りを文章で解説するものなので、Wordで作成されることが多いです。

作業標準書

作業手順書の一種ですが、より「標準」に重きを置いて作られることが多いです。

製造業等、ひとつのミスが大きな損害を引き起こす現場で使われることが多い名称。

「温度」「回数」など、作業中の基準値を明確にするため、作業の流れとは列をわけることができるExcelで作成されることが多いです。

工程図/工程表

頭に「QC」がついて「QC工程表」と呼ばれることも多いです。
製造業の品質管理のために開発されてきた手法。

対象の工程で、原料受入から製品出荷までの流れ、品質基準、目標値などを表で整理したもので、主にExcelで作られます。

※その工程から見た原料/製品なので、同一工場内の別ラインにわたすものを「製品」とすることもあります。

SOP (Standard Operating Procedures)

日本語でいうと「作業標準書」が一番近いかと思います。
欧米で使われる用語で、日本でも外資系のメーカー等ではよく使われます。

規制の関係で、治験(製薬メーカーなど)では特に重視されます。

手引き/手引書

マニュアルと同義と考えて良いかと思います。「マニュアル」という名称の普及とともに、あまり使われなくなりました。
今でも、官公庁が出すものは「HACCP導入のための手引き書」のように、手引きという名称が使われることが多いです。

取扱説明書

たとえば掃除機などの家電製品のように、機械の操作方法を辞書的にまとめたものです。
その機械を使う側のノウハウをまとめたものでなく、業務/工程/会社にかかわらず共通で使えるものを指すことが多いです。

ワークフロー

業務の各プロセスの基準を定義して、図式化したもの。
工程図に近いですが、ITシステム設計のために作られることが多く、データのインプット/アウトプットが重要視されます。

チェックリスト

おおまかに以下の2種類のものがあります。

【箇条書きにしただけのもの】
やることを箇条書きにしただけで、それを手元に置いて見ながら作業します。印刷した紙をパウチして、現場に置いてあることが多いです。一般的に「チェックリスト」でイメージするのはこのタイプだと思います。

【作業日報とセットになったもの】
箇条書きの各項目にチェック欄があって、一つずつ作業しながらチェックを入れて、作業者氏名と記入時刻も記入します。
・HACCPやISO等で、問題発生時のトレーサビリティを担保する
・単純ミスが大事故を引き起こす現場で、確実に作業遂行させる
という目的があります。

ドキュメント

システムエンジニア職種で、プログラム(コード)の目的や注意点をまとめたものをdocument(ドキュメント) と呼びます。

esa(情報共有サービス)が人気。

教材/教科書/テキスト

特定の業務ではなく、より抽象度の高いスキルや知識をまとめているものが多いです。

プレイブック

アメフトで使う戦術をまとめたものから来た用語で、広い意味では教育マニュアルのことですが、業務の細かい内容よりも戦略などの考え方に重きがおかれます。

名称に引っ張られるせいか、(冊子っぽく見える)パワーポイントで作られることが多いです。

マニュアルの英語の呼び方

これまで解説してきた通り、「マニュアル」の類語はたくさんの種類があり、それぞれに文脈が異なります。英語も同様で、SOP (Standard Operating Procedures)、Manual、Runbook、Method of Operation、Modi Operandi、Style guide、User guideなど様々なものがありますが、「SOP」が日本語の「マニュアル」に一番意味合いが近い印象です。

参考:マニュアル作成方法のまとめ

マニュアルの作り方に関する豊富なノウハウ集です。

マニュアル作成方法のまとめ:コツ/目的/手順/進め方など

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